今日の!昨日の?

和気閑谷高等学校

校長日記 26.10.09 〜創立記念日 伝統の継承と「ようこそ先輩」講演会〜

2026/10/09

校長日記

10月8日、本校では創立記念式ならびに「ようこそ先輩」講演会を開催しました。
校長式辞では、まず、直前に行われた「楷楓祭」で見せた全校生徒の熱気と、集団としての底力を心から称えました。

そして、広く庶民に開かれた江戸時代の閑谷学校、地域に密着した大正時代の和気高等女学校、その2校の統合による昭和時代の和気閑谷高校の成立、さらに平成になっての備作高校の合流という歴史に触れ、350年以上にわたり地域に支えられてきた本校の歴史と精神を振り返りました。

そのうえで、生徒たちに『論語』の「文質彬彬(ぶんしつひんひん)」という言葉を贈りました。「質(誠実な内面)」と「文(身だしなみや言葉遣いなどの振る舞い)」をともに磨き、調和させていくことが、魅力ある人間形成の原点です。 行事で得た達成感を、日々の学習や部活動へとつなげ、一人ひとりが己を鍛えることで、地域からさらに愛され、信頼される学校を、自分たちの手で創り上げていこうと、生徒たちに語りかけました。

創立記念式に併せて、令和4年度に始まった「ようこそ先輩」講演会も、今年で5年目を迎えました。本校卒業生の先輩をお迎えし、「人間万事塞翁が馬」を演題にご講演いただきました。

先輩からは、若き日の悔しさや逆境をエネルギーに変え、決して諦めることなく努力を重ねてこられた歩みが語られました。「会社や組織のどこに入るかではなく、そこで何をするかが大切」という信念のもと、多様な職種や予期せぬ環境の変化に直面しても、「置かれた場所で誠実に勤め上げる」ことの大切さを強調されました。 また、さまざまな困難を乗り越えた経験が自らの大きな財産となり、人への思いやりや実直な姿勢が、豊かな人との縁につながったと振り返られました。

最後に生徒たちへ、「挑戦、感謝、楽しむ、人と比べない」という言葉を贈り、自らの道を切り拓く勇気を与えてくださいました。今回の講演を胸に、生徒たちがそれぞれの未来をたくましく歩んでいってくれることを期待しています。

なお、10月24日(土)には、旧閑谷学校にて伝統儀式「釈菜(せきさい)」が執り行われます。江戸時代に津田永忠を中心に始められて以来受け継がれてきた、儒学の祖・孔子の遺徳を称える行事で、現在も本校教職員が祭官として直接関わる、本校が継承してきた誇るべき伝統行事です。


式辞で触れた『論語』の精神、先輩から受け継いだ生き方の道標、そして教職員が自ら護り続ける釈菜の儀式――。これらはすべて、350年以上の時を超えて脈々と息づく「伝統の継承」であり、地域や先人、そして未来を担う生徒たちへと至る「確かなつながり」そのものです。
この誇り高き歴史と豊かなつながりを胸に、本校はこれからも地域とともに歩み、次の時代を切り拓いてまいります。

カテゴリー


TOP