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和気閑谷高等学校

校長日記 26.09.07 〜同窓会長からの問いかけ、現役生が語る「今の私たち」〜

2026/09/07

校長日記

先日、本校にて内山 登 同窓会長と現役生徒による対話の場を持ちました。「世代間の価値観の違いや、現在の高校生が『今』と『未来』をどう捉えているかについてざっくばらんに意見を交わしたい」という同窓会長からの提案により実現したものです。

当日は、「幸せな社会とは」「AIが進む社会で人間しかできないこと」「地方や日本はどうあるべきか」といった5つの問いかけに対し、生徒たちが自身の言葉で答える形で進められました。

生まれた時から豊かで便利な環境に囲まれて育った生徒たちですが、投げかけられた問いに対して、それぞれの実体験や社会観を交えた本音を語ってくれました。

身近なコミュニケーションにおいては、「SNSで手軽につながれる反面、かえって本音が伝えにくくなっている」という現代特有の難しさを吐露。急速に進むAI技術についても、「便利さに流されると思考力が衰えてしまう。社会を良くするためには、人間同士が膝を突き合わせて議論する機会こそが大切だ」と、対話の本質を捉え直す声が上がりました。

また、社会のあり方や未来像については、海外留学経験を持つ生徒から「日本にいるありがたみを実感した」という気づきが共有されました。その上で、何よりも「戦争をしない平和の維持」を大切にする意見とともに、「現状の豊かさは少し下げてでも、穏やかな社会を維持したい」という現実的で堅実な視点が示されました。さらに、激甚化する自然災害への備えや、SDGs実現に向けた課題意識など、社会の変革を捉えた意見も交わされました。

地域や地方の未来に話題が及ぶと、「和気町や旧閑谷学校といった伝統文化や田舎の良さを守りつつ、新しいものを取り入れてより高めていきたい。そのためには、その地域特有の資源や環境を活かした教育が必要だ」という頼もしい発言がありました。

これらの意見を受け、同窓会長からは「人生を何のために使うのか、社会をどうしたいかという『志』を大切にしてほしい」と、次世代を担う生徒たちへ力強いエールが送られました。

同年代の中で過ごす日常から一歩踏み出し、異なる世代からの本気の問いに自分の考えを整理して答える体験は、主権者として社会に関わっていく上での実質的な学びとなります。

貴重な機会を設けてくださった同窓会長をはじめ、日頃より後輩を温かく支えてくださる同窓会の皆様に感謝申し上げます。本校では今後も、地域固有の資源を活かした教育を軸に、多世代との関わりを通じた学びを大切にしてまいります。 

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