2018/10/03
10月3日、本校の創立記念式典が執り行われました。創学350年まで残り2年となり、その数字を意識しながらの式典となりました。冒頭の論語朗誦では、校長自らが講師を務められました。
以下の写真にある論語について考えました。みなさんも目を通して見てください。生徒も大きな声で朗誦できていました。
以下が現代語訳です。
顔淵が仁について尋ねました。孔子先生がおっしゃるには、
「自分に打ち勝って礼に立ち返ろうとすることが仁である。一日自分に打ち勝って礼に立ち返ることをすれば、世の中はその人の人徳に帰伏するであろう。仁を実践することは自分(の振る舞い)によるのであって、どうして他人に頼るものであろうか、いやそうではない。」と。
顔淵は言いました。
「仁を実践するための要点をぜひお尋ねしたいです。」と。
孔子先生がおっしゃるには、
「礼にかなっていなければみてはいけない。礼にかなっていなければ聴いてはならない。礼にかなっていなければ言ってはいけない。礼にかなっていなければ(その)行動をしてはいけない。」と。
顔淵は言いました。
「回(私)は賢くありませんが、ぜひこの言葉を実践していきたいと思います。」と。
西洋心理学者のアドラーも全く同じことを言っていたそうです。言葉には、人生を生き抜く術が隠されていますね。
論語朗誦に続いて、校長の式辞があり、本校の歴史、本校の名前の由来などが伝えられました。旧閑谷学校は庶民が学べる学校として創立され、一人ひとりの個性を大事にしていたようです。
生徒たち一人ひとりは自分の歴史をどう作っていくのか。先日、ノーベル医学生理学賞を受賞された本庶佑先生を例にとって、好奇心を持って自分の歴史をつくってほしいと投げかけていました。