2016/10/25
今年度、和気閑谷高校は、グローカル人材の育成を目指した「Wake “恕” up プログラム」を展開しています。先日報告した韓国Okcheon(沃川)高等学校訪問交流もこのプログラムの一環です。
また、国際理解講座「こくさいフォーラム in Wake」を、次のように開催しています。
第1回、第2回の様子はこのブログでも報告していますので、第3回以降について順次報告していきたいと思います。
★第3回「こくさいフォーラム in Wake」
7月17日(日)、第3回「こくさいフォーラム in Wake」を開催しました。テーマは「世界の教育の現状を考えよう」です。第2回のフォーラムでSDGsについて学びましたが、SDGsの17目標の中で参加者の関心が大きかった「教育」と「貧困」について学びを深めました。
最初に、世界の教育の現状について英語クイズで学習しました。小学校に通っていない子どもの数とその理由、読み書きができない大人の数、など、想像を遙かに超える現状に驚きを隠せませんでした。また、実際に文字が読めないことでどんな不利益を被るかを全員で体験し、なぜそうなったかについて意見を出し合いました。
付箋を使って考えました。読み書きができない→安定した職業につけない→収入が少ない→教育を受けられない→読み書きができない→…この連鎖を教育の力で止めたい!
次に、世界の教育に必要な援助と軍事費との比較、日本が行っている教育分野への援助の現状について学習し、最後にマララ・ユスフザイさんのスピーチを聞きました。
One child, one teacher, one pen and one book can change the world. Education is the only solution. Education First.
(1人の子ども、1人の教師、1冊の本、そして1本のペン、それで世界を変えられます。教育こそがただ一つの解決策です。エデュケーション・ファースト。)
参加した生徒へのアンケートで「世界中の子どもが学校に通えるためにあなたが “大切だ” と思うことは?」について、上位から、
となりました。生徒の感想には、
など、世界の抱える課題を自分の身近なこととして考える記述が多くあり、ESDのキーワードの一つ「つながり」を意識できていたと思います。