2016/05/22
1年生の閑谷研修の2日目、2年生も閑谷学校に研修に行きました。2年生は講堂学習、敷地内の清掃奉仕に続いて、進路志望別に大学・企業を訪問する、進路学習も含んだ研修です。
1年間、学校生活の中で論語に触れ、朗誦もたびたび行ってきた2年生ですが、講堂学習はもういちど原点に帰る新鮮さがあったようです。当日の様子を、写真と生徒のふりかえりのコメントで紹介します。
「1年ぶりの講堂学習だったが、1年生の時より今回の方が声を大きく出せていたと思う。姿勢も朗誦が終わるまで崩さずにいられた」
「学校で毎日論語を読んでいるから、講堂学習でも論語についてより詳しく学ぶことができた。論語にはちゃんと意味があるので、意味を考えながら読むことで、より論語を深く学ぶことができると思った」
(生徒のふりかえりより)
今回の学習した論語は以下の5章。これまで学校生活の中で折に触れ学んできた「礼」や「仁」、また、高校生らしく悩むことも多い友達との関係について、なにか心に響く章句があったことと思います。
○子曰はく、賢を見ては斉しからんことを思い、不賢を見ては内に自ら省みるなり。
○子曰はく、己に如かざる者を友とすること無かれ。過ちては則ち改むるに憚かること勿かれ。
○子曰はく、苗にして秀でざる者有るかな。秀でて実らざる者有るかな。
○子夏曰く、博く学びて篤く志し、切に問いて近く思う。仁其の中に在り。
○顔淵仁を問う。子曰はく、己に克ちて礼に復るを仁と為す。一日己に克ちて礼に復れば、天下仁に帰せん。仁を為すは己に由る。而して人に由らんや。
講堂の清掃に続いて、現在は資料館になっている、旧和気閑谷高校閑谷校舎の建物の内外を清掃しました。
午後は、進学希望者は就実大学を訪問しました。カフェテリアで昼食をとり、キャンパス案内や、大学での学びについてのレクチャーをしていただきました。
「大学では高校のように規則が細かくはなく、自分自身で行動しなければならないことがわかった」「施設は高校とはだいぶ違っていた。図書館が6階建てで地下1階まであると聞き、大学と高校では本当に違うのだと改めて思った。(中略)自分の目で見ることができただけでも十分貴重な体験だった」「国内だけでなく海外でも学べるのがすごいと思った」「いろいろな大学の情報を集めて、自分に最も合った学校をみつけたい」
就職希望者は、キリンビール岡山工場と岡山和気ヤクルト工場に伺い、施設の方からの説明を聞き、工場内を見学させていただきました。
「見学をして、私は社会に出て職場で活躍していくにはまだ未熟だなと思いました。未熟だと思った点はまず、仕事に対する意欲です。私はすぐに『めんどくさい』『できない、やりたくない』と思ってしまいます。その短所を長所に変えるために、これから私は積極的に委員会活動やボランティアに取り組んでいきたいと思います。(中略)社会で必要とされる人材はリーダーシップをとれる人だと思うので、自分の意見を大切にしていきたいです」「どちらの工場、会社も『人のために』というこだわりを持って仕事をしていました。私も『人のため』になるような仕事ができるように、まずはどんな仕事があるのか調べ、よい進路に進めるように努力していきたいと思います」