2015/06/19
今日まで3週間、卒業生の就実大学4年生、柴田さんが教育実習生として本校で実習を行いました。世界史の教師を目指す柴田さんに高校時代のこと、教育実習期間のことについて聞きました。
―高校時代のいちばんの思い出は?
私は普通科の生徒でしたが、パソコンが好きだったこともあって、商業部で活動していました。自分にとっては部活動が一番の思い出。とくに、顧問だった商業の鈴木先生には大変お世話になりました。
私にとっては祖母に近い年齢の方でしたが、とにかく生徒思いの先生で、生徒とコミュニケーションをとる。「この人なら信頼できる」と何でも相談しました。
鈴木先生に出会ったから、鈴木先生のように生徒の幸せを考えることのできる先生になりたいと教師を目指すようになったんです。
実は今でも連絡を取り合っていて、今回の教育実習についても陰でバックアップしてくださっています。
―好きな教科は何でしたか?
私は世界史の教師を目指していますが、いちばん好きな教科は公民、現代社会なんです。現代社会について深く理解するためには歴史から学ばないと、それも、広く世界という視野を持ってほしくて世界史を選びました。
高校時代は、今もいらっしゃる八幡先生の授業が大好きで、高3の時は八幡先生の授業を3つとっていました。
八幡先生の授業は教科書以上のことを知ることができる。たとえば郵政民営化についての話でも、その裏側にある社会の構造がどうなっているのか、広い視野で考えたり理解することができるのが魅力でした。
ほかにも各新聞がどう報道するのか、それぞれの事象のとらえ方の違いを解説してもらうことで、物事にはいろんなとらえ方があるということも知ることができました。
それ以上に、生徒それぞれがどう考えるかということを一番大事にしてくださっていて。八幡先生ご自身のとらえ方も語りつつ、最後は生徒にどう考えるのかと投げかけ、発表をする場を設けたりしてくださいました。
生徒自身が考え、自分なりのものの考え方をもてるようにする、それこそが教師の一番の仕事、と考えていますが、それは八幡先生の影響かもしれません。
―3週間母校で過ごしてみて、いかがでしたか?
生徒が明るくて元気なところは変わっていないなと思いました。ただ、私のときはなかったコース分けが今はなされているためか、明確な進路目標を持っている生徒が当時より多いなと感じます。
また、私のいたときから先生方はきめ細かく生徒指導をなさっていましたが、それもそのまま。教育実習生の私に対しても、長時間の相談や話に付き合ってくださったりして、ほんとうにありがたいです。
今日の研究授業にも、15人を超える先生が参観にいらして、たくさんのアドバイスをくださいました。書いていただいたことは一生の宝物です。
―これからの抱負は?
7月には教員採用試験があります。いろんなことに挑戦して、世界を広げながら教師を目指していきたいと思っています。
私がお世話になった先生方と同じように、将来生徒に幸せになってもらいたい、と思っています。だからこそ高校生時代がよい時代であってほしいです。何かあったときには生徒を守ってあげられるような教師になりたいです。