2016/04/26
4月21日、22日に新入生対象の閑谷研修を行いました。研修の様子をお伝えします!
【1日目】
あいにくの雨模様でしたが、閑谷学校へゴー! 校歌を練習しながらバスで向かいました。
まず最初に新入生を待ち受けるのは、講堂で行われる論語朗誦。
新入生は、346年前に日本で初めて庶民に開かれた郷校の歴史を引き継ぐ、和気閑谷高校に入学したことを改めて実感したようでした。
論語朗誦の最後には、和気閑谷高校で使われている「論語手帳」の表紙にもなっている『恕』についても語られました。
『恕』は、「仁」(思いやりの心)を持って実際に「行動する」ことを意味しています。弱い己に打ち勝って、高校生活の様々な場面の中で、思いやりのある行動を取っていくことの大切さを改めて実感する時間になりました。
午後からは、仲間作りワークショップを行いました。
クラスの仲を深めるために、様々なアクティビティを通してコミュニケーションを取り、同じ目標に向かって全員で取り組みました。
仲間作りワークショップの最後に行われた、クラス全員で手をつないでつま先を合わせた状態で一斉に立ち上がるゲームでは、全員で「せーの!」と声を掛けては尻もちをつき…、失敗と挑戦を繰り返す中で、クラス全員で一つの目標に向かうこと、同じ瞬間にみんなで同じ気持ちで一つのことを行うことの大切さを経験し、クラスの仲が一気に深まりました。
ワークショップ後の振り返りの時間には、全員が振り返りシートに熱心に記入していました。自分自身の変化、周りの友達の変化、クラス全体の変化を感じられる時間でした。
【2日目】
2日目に行われたのは、大縄跳び大会!
プレイホールに響き渡る「せーーーーーーーーのーーーーーー!!!!」の声。回し方や、跳び方、並び順、すべてにこだわり、どうやったらより多く跳べるのかに精一杯挑戦しました。
本番では、練習で跳べていたグループが記録を伸ばせなかったり、練習通りに結果を出せたグループがあったりと、結果は様々でしたが、クラスの団結感がとても伝わりました。
優勝したのは、最多の37回を跳んだグループのいたCコースでした。どのクラスも差はわずかで、全員健闘しました!
研修の締めくくりは、進路に関する講演会。
日頃の学習習慣を作るためのスケジュールの立て方や、学校と社会のつながりはどのようなものなのか、勉強の仕方の話など盛りだくさんの内容でした。
大縄跳び大会の後で、疲れもあったと思いますが、顔が下を向く生徒はおらず、みな真剣に話を聞いていました。
1泊2日の短い間ではありましたが、高校生として成長の早さを実感できた2日間でした。高校生活の基礎の基礎が培われ、クラスの団結感が一層強まりました。
輪に加われていない生徒に「こっちにおいで! みんなでやろう!」、ひとりで困っている生徒に「大丈夫? 手伝うよ!」と、生徒どうしで声を掛けるなど、『恕』の精神の下、お互いを思いやる美しい瞬間がいくつも見られました。学びの多い、心の温まる研修になりました。