始業式での論語朗誦「逝者如斯夫、不舍晝夜」

2学期のスタートにあたり、全校で論語朗誦をしました。

朗誦した論語と、指導にあたった大野先生からのメッセージを紹介します。

 

 子在川上曰、逝者如斯夫。不舍晝夜。[子罕第九]

子川の上に在りて曰はく、逝(ゆ)く者はかくの如きか。昼夜を止めず。

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 孔子先生が川のほとりでおっしゃった。「過ぎ去っていく者はすべてこの川の流れのようなものだ。昼となく夜となく、ひとときもとどまることはない」と。

 この章句には、2つの解釈があると言われています。1つ目は、川の流れを時間の流れに捉えて、人生も一つの流れ。私(孔子)も年老いてきたなあ、と人生を振り返っている。理想の政治ができなかったなあと嘆いている。2つ目は、川の流れが休まないように、私たちも学問の道をとどまってはいけない。
 このように論語は、読む人、時代によっていろいろな受け止め方ができます。同じ人でも年齢によって同じ章句で感じ方が変わってくると思います。論語は子どもから大人までそれぞれに学び取ることができます。皆さんには、一つでも二つでも自分の好きな論語とそれがどんなふうに自分に関わっているかが言えるようになってほしいと思います。
 この章句で皆さんに伝えたいこと。…“時間の流れ”と言いましたが、過去、現在、未来はつながっています。閑谷学校創学345年の歴史はいつも順風だったわけではなく、閉校の危機を幾度と乗り越えてきました。その当時の先輩や地域の人々がどんな思いで学校を守ってきたか、それを皆さんがどのように後輩につなげるか。形だけ受け継ぐのではなく心を込めてください。2学期の始まりに当たって自分を点検してほしい。授業に主体的に臨む、掃除や部活動、クラス活動に真剣に取り組むといった、当たり前のことが当たり前にできるように。胸を張って堂々と「私たちは閑谷学校の学びの精神を受け継いでいます」といえるにふさわしい人物になってくれることを期待しています。

2学期がはじまりました!

8月27日(木)から2学期です。

夏休みを終えて日に焼けた生徒たちが元気に登校してきました!

夏休みを終えて日に焼けた生徒たちが元気に登校してきました!

1時間目は体育館で始業式を行いました。

校長先生の式辞では、1学期の式辞で伝えた「克己復礼」を具体的に行動に表すための、コミュニケーションについて「うめラいス」をキーワードにお話し下さいました。

また、論語学習をはじめとする閑谷学校以来の伝統を次に伝えていってほしいという期待、これから就職試験に挑む3年生たちへのエールも送ってくださいました。

(式辞の詳細はこちらから)

 

1学期に伝えた「克己復礼」を具現化するために、2学期は「うめライス」を心がけてほしい

「う」うなずいて
「め」めをみて
「ラ」ラストまで
「い」いっしょうけんめい
「ス」スマイルで

始業式に次いで表彰伝達を行いました。表彰されたのは以下の団体、個人です。

  • 吹奏楽部
    • 第56回 岡山県吹奏楽コンクール 小編成の部 高校部門 金賞
  • ソフトテニス部
    • 第10回 備前支部高等学校総合体育大会 女子第5位
    • 第10回 旭東地区ソフトテニス交流会 女子第3位
    • 第10回 旭東地区ソフトテニス交流会 男子第3位
  • ソフトテニス部 個人
    • 全日本・中国高等学校ソフトテニス大会(個人) 旭東地区予選会 女子第2位
    • 全日本・中国高等学校ソフトテニス大会(個人) 旭東地区予選会 男子第1位
よい成果を上げた部活動と個人が表彰されました

よい成果を上げた部活動と個人が表彰されました

  • 3年3組 女子(個人)
    • 日本情報処理検定協会 第41回 パソコンスピード認定試験 第1級
  • 3年3組 女子(個人)
    • 日本情報処理検定協会 第53回 ホームページ作成検定試験 第1級
  • 2年1組 女子(個人)
    • 全国商業高等学校協会 第54回 ビジネス文書実務検定試験 第1級
  • 2年、3年 計23人(個人)
    • 全国商業高等学校協会 第130回 珠算・電卓実務検定試験 第1級
  • 3年 計4人
    • 全国商業高等学校協会 第80回 簿記実務検定試験 第1級
23人が表彰された

23人が1級合格した全商珠算・電卓実務検定と、4人が1級合格した全商簿記実務検定は、名前を読み上げられフロアで起立する生徒の代表者が賞状を受け取りました

続いては論語朗誦。毎朝のクラスでの朗誦に加えて、全校集会での朗誦は和気閑谷高校の大切な伝統です。

今回は、主幹の大野先生の指導により「子在川上曰、逝者如斯夫。不舍晝夜。[子罕第九](子川の上に在りて曰はく、逝く者はかくの如きか。昼夜を止めず。)」を朗誦しました。

(朗誦時のお話の詳細はこちらから)

論語朗誦は、黙想、朗誦、朗誦した論語についてのお話し、再度黙想という流れで行います

論語朗誦は、黙想、朗誦、朗誦した論語についてのお話し、再度黙想という流れで行います

最後に、生徒課長の鈴木先生から、夏休みをきちんと終わらせて、2学期をスタートしてほしい。楷楓祭までの10日間を過ごすために大切なことについてのお話がありました。

「楷楓祭をいい体験にするために大切にしてほしいことはふたつ。1つは本気で取り組むこと、2つめはルールやマナーを守ること」

「楷楓祭をいい体験にするために大切にしてほしいことはふたつ。1つは本気で取り組むこと、2つめはルールやマナーを守ること」

楷楓祭という大きな行事のある2学期、いいスタートを切りましょう!