2学期始業式 校長式辞

今日、こうして皆さんと気持ちよく2学期のスタートラインに立てたことをともに喜び合いたいと思います。

1学期は、“克己復礼”、自分だけ善ければいいという欲望にうち勝って、正しい態度でふるまう、それが仁を実践することになる、これをテーマとして皆さんにお話しました。

では、具体的にどのように実践していくか、その1つの在り方として、“うめライス”を提案します。

○うなずき、○めを見て、○ラストまで、○イっしょうけんめい、○スマイルで♪

これを2学期のテーマにしたいと思います。

1学期に伝えた「克己復礼」を具現化するために、2学期は「うめライス」を心がけてほしい

ただ、ここで“なぜ?”と思ってほしいのです。いろんなことに、なぜ?と問いかけ、すぐに答えが見つからなくても考え続ける。そこに高校生らしい、考える楽しみが湧いてきます。

さて、なぜ“うめライス”なのか。私は、思いを受けとる、思いを承け継ぐ、信頼関係の第一歩になるからだと思います。

先の日曜日に、青少年教育センター閑谷学校の50周年記念式典が開かれました。教育センター閑谷学校は、1965年に開設されました。その前年、和気高校閑谷校舎が閉校になり、1965年に和気閑谷高校ができました。つまり、教育センター閑谷学校と和気閑谷高校は、双子なのです。

閑谷学校は、士農工商の身分制度の厳しい江戸時代、庶民も学べる郷校として開かれた、日本で最も古い歴史がありますが、その閑谷学校の歴史を社会教育施設として受け継いだのが教育センター閑谷学校、学校教育施設として受け継いだのが本校です。

本校は、閑谷学校の歴史を受け継ぐ高校として、教育センター閑谷学校ではできない教育を実践してきました。今日もこの式の後に行いますが、全校集会での論語朗誦。「論語手帳」の「今週の論語」を毎日クラスで朗誦する習慣。閑谷學(「総合的な学習の時間」)の論語研究グループによる小中学校等への論語出前授業。週末に徒歩で吉永駅から閑谷学校に通って取り組んでくれているガイドボランティア。

それを記念式典にいらした方々に披露したところ、閑谷学校の歴史を高校生がしっかり受けとめ、受け継いでくれていることに地域の多くの方々が感激してくださいました。

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今度は、皆さんが後輩にその思いを受け継ぎ、バトンを渡してほしいと期待しています。

“うめライス”、2学期は早々に2番目に大きな学校行事である楷楓祭がやってきます。たくさんのお客をおもてなしする絶好のチャンスです。また、2学期は高校3年生の多くの進路が決まる時期でもあります。ぜひ“うめライス”を実践して思いを受けとめ、思いを伝えましょう。

“うめライス”、日々の授業でも先生の説明に相づちを打ってくれたら、先生も元気になれます。

いろんな人と信頼関係を深める2学期にしましょう。

最後になりましたが、この夏、いろいろなところで皆さんががんばってくれました。学校はみなさんが主役です。2学期もよろしくお願いいたします。生徒のみなさんのがんばりと、それを支えてくださった先生方のふんばりに感謝申し上げて2学期始業式の挨拶に代えたいと思います。

カナダの中高生が和気町に!英語研究会が交流しました

8月10日に、英語同好会の生徒と、和気町の友好都市であるカナダ・アルバータ州ハナ町からのホームステイプログラム参加者が交流会を行いました。

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駅前のENTER WAKEという建物で行われました。当日は、内装を可愛く飾り付けて出迎えました。

昨年も行われたこの交流会ですが、今年はカレー作り、流しそうめん、英語で行うゲームという内容で行いました。最初は、カレー作り。買い出しから一緒に行い、おいしい夏野菜カレーを作るためにこだわりの材料をそろえました。野菜は最初に素揚げして、食感を損なわないために、最後に盛りつけることにしました。

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牛肉を切ってくれました。作業にも性格がでて、切り方もさまざまでした。

料理をする過程で、「How can I do?」や、「What do I have to do?」「May I help you?」といった言葉が聞こえてきて、英語を使ってコミュニケーションをとる良い機会になりました。
完璧には話せなくても、ジェスチャーや実際にやってみせるというボディーランゲージを通して、言語の壁を越えて自分の伝えたいことが伝えられる経験もでき、勉強としての英語とはひと味違った、喜びを伴う学びが。想いが伝わるとやはり嬉しく、感動します。

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出来上がりました!とってもおいしく、夏野菜もたっぷり。暑い夏を乗り越えていくのにぴったりなカレーになりました。

流しそうめんでは、留学生も箸を上手に使ってみんなでわいわいと食べることができました。熱い太陽の下で冷たいそうめんを食べるのは最高の気分!

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日本語を教える生徒。「どういたいしまして」がなかなか言えませんでしたが、繰り返していくうちにだんだんと上手くなり、最後はちゃんと「どういたしまして!」と言えるようになりました。

お昼ご飯の後は、本校の生徒が留学生に日本語を教えました。内容は、簡単な言葉でよく使う「こんにちは」「ありがとう」「どういたしまして」「大丈夫」「いいね」といった言葉です。お互い一生懸命に心を通わせてコミュニケーションを取りました。

去年に引き続き行われた交流会でしたが、今年も互いに学ぶことのある楽しい時間になりました。これを機にますます英語を学ぶ意欲に火がつきました。2学期からの活動も頑張っていきたいと思います。

楷楓祭に向けて着々と準備

楷楓祭の準備が着々と進んでいます!
文化の部では、1年生、2年生、3年生はそれぞれステージ、展示、模擬店を行います。「前売り券ができたので、絶対に買ってください!!」とみんなで作った模擬店の前売り券を勧めてくる3年生もいました。着々と準備が進み、本番に向けて、生徒たちのテンションも徐々に上がってきています。

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放課後の練習の様子。当日が楽しみです。

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段ボールとガムテープで制作中。さて、何ができるのでしょうか。

2階の教室では、2年生の生徒が展示や体育の部の旗を作る作業をしていたり、3階の教室では3年生が練習をしていたり、いよいよ楷楓祭モードが高まってきました。あと一週間、本番が楽しみです!

始業式での論語朗誦「逝者如斯夫、不舍晝夜」

2学期のスタートにあたり、全校で論語朗誦をしました。

朗誦した論語と、指導にあたった大野先生からのメッセージを紹介します。

 

 子在川上曰、逝者如斯夫。不舍晝夜。[子罕第九]

子川の上に在りて曰はく、逝(ゆ)く者はかくの如きか。昼夜を止めず。

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 孔子先生が川のほとりでおっしゃった。「過ぎ去っていく者はすべてこの川の流れのようなものだ。昼となく夜となく、ひとときもとどまることはない」と。

 この章句には、2つの解釈があると言われています。1つ目は、川の流れを時間の流れに捉えて、人生も一つの流れ。私(孔子)も年老いてきたなあ、と人生を振り返っている。理想の政治ができなかったなあと嘆いている。2つ目は、川の流れが休まないように、私たちも学問の道をとどまってはいけない。
 このように論語は、読む人、時代によっていろいろな受け止め方ができます。同じ人でも年齢によって同じ章句で感じ方が変わってくると思います。論語は子どもから大人までそれぞれに学び取ることができます。皆さんには、一つでも二つでも自分の好きな論語とそれがどんなふうに自分に関わっているかが言えるようになってほしいと思います。
 この章句で皆さんに伝えたいこと。…“時間の流れ”と言いましたが、過去、現在、未来はつながっています。閑谷学校創学345年の歴史はいつも順風だったわけではなく、閉校の危機を幾度と乗り越えてきました。その当時の先輩や地域の人々がどんな思いで学校を守ってきたか、それを皆さんがどのように後輩につなげるか。形だけ受け継ぐのではなく心を込めてください。2学期の始まりに当たって自分を点検してほしい。授業に主体的に臨む、掃除や部活動、クラス活動に真剣に取り組むといった、当たり前のことが当たり前にできるように。胸を張って堂々と「私たちは閑谷学校の学びの精神を受け継いでいます」といえるにふさわしい人物になってくれることを期待しています。

2学期がはじまりました!

8月27日(木)から2学期です。

夏休みを終えて日に焼けた生徒たちが元気に登校してきました!

夏休みを終えて日に焼けた生徒たちが元気に登校してきました!

1時間目は体育館で始業式を行いました。

校長先生の式辞では、1学期の式辞で伝えた「克己復礼」を具体的に行動に表すための、コミュニケーションについて「うめラいス」をキーワードにお話し下さいました。

また、論語学習をはじめとする閑谷学校以来の伝統を次に伝えていってほしいという期待、これから就職試験に挑む3年生たちへのエールも送ってくださいました。

(式辞の詳細はこちらから)

 

1学期に伝えた「克己復礼」を具現化するために、2学期は「うめライス」を心がけてほしい

「う」うなずいて
「め」めをみて
「ラ」ラストまで
「い」いっしょうけんめい
「ス」スマイルで

始業式に次いで表彰伝達を行いました。表彰されたのは以下の団体、個人です。

  • 吹奏楽部
    • 第56回 岡山県吹奏楽コンクール 小編成の部 高校部門 金賞
  • ソフトテニス部
    • 第10回 備前支部高等学校総合体育大会 女子第5位
    • 第10回 旭東地区ソフトテニス交流会 女子第3位
    • 第10回 旭東地区ソフトテニス交流会 男子第3位
  • ソフトテニス部 個人
    • 全日本・中国高等学校ソフトテニス大会(個人) 旭東地区予選会 女子第2位
    • 全日本・中国高等学校ソフトテニス大会(個人) 旭東地区予選会 男子第1位
よい成果を上げた部活動と個人が表彰されました

よい成果を上げた部活動と個人が表彰されました

  • 3年3組 女子(個人)
    • 日本情報処理検定協会 第41回 パソコンスピード認定試験 第1級
  • 3年3組 女子(個人)
    • 日本情報処理検定協会 第53回 ホームページ作成検定試験 第1級
  • 2年1組 女子(個人)
    • 全国商業高等学校協会 第54回 ビジネス文書実務検定試験 第1級
  • 2年、3年 計23人(個人)
    • 全国商業高等学校協会 第130回 珠算・電卓実務検定試験 第1級
  • 3年 計4人
    • 全国商業高等学校協会 第80回 簿記実務検定試験 第1級
23人が表彰された

23人が1級合格した全商珠算・電卓実務検定と、4人が1級合格した全商簿記実務検定は、名前を読み上げられフロアで起立する生徒の代表者が賞状を受け取りました

続いては論語朗誦。毎朝のクラスでの朗誦に加えて、全校集会での朗誦は和気閑谷高校の大切な伝統です。

今回は、主幹の大野先生の指導により「子在川上曰、逝者如斯夫。不舍晝夜。[子罕第九](子川の上に在りて曰はく、逝く者はかくの如きか。昼夜を止めず。)」を朗誦しました。

(朗誦時のお話の詳細はこちらから)

論語朗誦は、黙想、朗誦、朗誦した論語についてのお話し、再度黙想という流れで行います

論語朗誦は、黙想、朗誦、朗誦した論語についてのお話し、再度黙想という流れで行います

最後に、生徒課長の鈴木先生から、夏休みをきちんと終わらせて、2学期をスタートしてほしい。楷楓祭までの10日間を過ごすために大切なことについてのお話がありました。

「楷楓祭をいい体験にするために大切にしてほしいことはふたつ。1つは本気で取り組むこと、2つめはルールやマナーを守ること」

「楷楓祭をいい体験にするために大切にしてほしいことはふたつ。1つは本気で取り組むこと、2つめはルールやマナーを守ること」

楷楓祭という大きな行事のある2学期、いいスタートを切りましょう!

トイレをきれいに!美化委員と生徒会執行部によるトイレ清掃

7月30日に、学校内の全てのトイレを、美化委員と生徒会執行部が協力して掃除をしました。

生徒会執行部から手順の説明を受ける生徒たち

生徒会執行部から手順の説明を受ける生徒たち

生徒たちは3~4人の小グループに分かれて、学校内の14カ所のトイレをきれいにしました。

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隣のトイレと比べて、「まだまだピカピカじゃない!!」とこだわりの鏡面を仕上げました。

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床にこびりついた固形物は、スプレーとへらを使ってきれいに除去。始めてスプレーとへらを使った生徒は、「すごくきれいにとれる!」と驚いていたようでした。

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掃除の最後には、トイレに水とクレンザーをまき、ブラシでごしごしと擦りました。掃除前と比べると、目に見えて分かるくらいに床の色が変わりました。

トイレ掃除は、金運や風水と関わりが深いと言われています。科学的な根拠はありませんが、世の中で尊敬を集めている人の中にはトイレ掃除を大切にしている人が多いという話があります。

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「イエローハット創業者 鍵山秀三郎さん」
会社設立当時から、トイレ掃除を毎日行っているのは有名な話です。素手でトイレの便器を磨くのが大切だそうです。会社のトイレだけではなく、近所の公園のトイレも掃除しています。

「パナソニック創業者 松下幸之助さん」
誰よりも早く会社に行き、トイレ掃除をしていたという話があります。人材教育において、掃除を励行させていたのはよく知られています。

「本田技研工業創業者 本田宗一郎さん」
独特の考え方で知られるホンダの創業者ですが、トイレ掃除を大切にしていたことで有名で、工場の真ん中にトイレを設置して、いつでも掃除ができるように大事にしたそうです。

「ビートたけしさん、タモリさん、和田アキ子さん、他の芸能人」
経営者のみならず、あの郷ひろみさん等々、多くの有名人の皆さんもトイレ掃除を大事にしているそうです。

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トイレ掃除をすれば、成功するというわけではありませんが、掃除することを通して細かいところまで気づくようになったり、怠ける自分を律することができるようになったり、自らの手で掃除をすることにより、キレイにしてくれることに感謝の気持ちを持つようになったりすることが、生き方や姿勢に現れ、良い方向に導いてくれるのかも知れません。

洗面所を磨く背中は、心強い物がありました。

洗面所を磨く背中は、心強い物がありました。

掃除を通して和気閑谷高校の生徒の心の中にも良い気づきがあり、姿勢を変化させる時間になってくれたと思います。

校長からのメッセージ 「夏の終わりに」

あかあかと日はつれなくも秋の風 芭蕉

立秋が過ぎると朝夕がやや涼しく過ごしやすくなりますが、芭蕉は、「太陽はそ知らぬふりで降り注ぐが、時折吹いてくる風に秋を感じるよ」と、夏から秋へ移りゆく季節の揺らぎをうまく捉えています。

夏休みももうすぐ終わりますが、この夏の本校の生徒のがんばり、それを支えてくださった先生方のふんばりのお知らせをいくつもいただいています。そんなお話を二三、紹介したいと思います。

8月16日に和気町で行われた和文字焼きまつり。本校の生徒もボランティアで参加しました

8月16日に和気町で行われた和文字焼きまつり。本校の生徒もボランティアで参加しました

 

○吹奏楽部が8月8日(土)に行われた吹奏楽コンクールの高校小編成の部で、金賞を獲得しました。「一瞬の演奏、一生の宝」を部のモットーにがんばり抜いた成果が報われて嬉しく思います。

部員の一人が三年生のAさんやBさんたちからもらったメッセージカードを見せてくれました。それには「楽器が古くて使いにくかったこと、嫌なことがあった時でもがんばってくれたこと、ありがとう!これからもがんばってね。自分を信じて!」と書いてありました。三年生は確か初心者から始めたメンバーが多くいたと思いますが、後輩を思いやる心が育っていて殊の外嬉しく思いました。

吹奏楽部は和気町営の、学び館「サエスタ」でホール練習も行いました。

吹奏楽部は和気町営の、学び館「サエスタ」でホール練習も行いました。

○サッカー部の合宿の報告を赤星先生から受けました。14名程の部員のうち、シャトルラン100回を達成した者だけを合宿に連れて行くという条件で10名がクリアしたそうですが、そのプロセスでCくんとDくんが先輩にどうしたら100回クリアできるかと尋ねて「気合いだ!」のアドバイスの下がんばって合宿に参加したそうです。部活動は人格を磨く大切な機会であることを改めて感じました。

4月から、本校の生徒が、時には先生が様々な新聞に投稿して掲載されています。Cくんも7月2日(木)の山陽新聞に「相手の立場で行動する」という投稿文が掲載されました。中学時代のサッカー部で得た経験を高校生活にも活かしたいという趣旨の文章でした。多くの先生方のふんばりで彼も成長していると嬉しく思っております。

 

○3年生の就職希望者のために、今春の卒業生がエールを贈りに勤務先に休みをもらって来てくれました。コーワンからEさん・Fさん、岡山和気ヤクルトからGさん・Hさん、ショットのIさん、恵風会のJさん、ジップのKさん、備前信用金庫のLさん、桃谷順天館のMさん、美容のエリカのNさん、いずれも自分の仕事に誇りをもって後輩に語りかけてくれました。

その話の中で印象に残った言葉は「気付く」「メモを取る」でした。特に、気付きというキーワードを複数の卒業生が口にしたのは驚かされました。周りを見て何が求められているという気付きが必要だというEさん、ゴミを拾う・電気を消す等の小さなことへの気付きを大切にしたいというIさん、彼らの成長ぶりに我が身を振り返りました。

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9月5日、7日に行う楷楓祭は、卒業式に次いで大きな学校行事です。本校の先生方にはこの機会をとらえて、生徒一人ひとりに自らどんな力を伸ばしたいか、考えさせてやっていただきたいと思っています。ともすれば成果に目がいきがちですが、生徒同士が葛藤を経て助け合い、認め合う体験をすること自体に大きな意義があると考えています。

中学生のみなさん、保護者のみなさま、またOBOG、和気町のみなさまも、5日(土)の楷楓祭にいらしてステージあるいは教室での発表で、本校生徒たちの輝く姿をご覧ください。

校長 香山真一

生徒の創作した夏の俳句

岡崎先生、北川先生が担当する2、3年生の「国語表現」の授業では、季節ごとに句会を行っています。

国語表現は言葉のよりよい使い手になるために、日本語について学び、さまざまな方法で話すこと、聞くこと、書くことを学んでいく科目です。

あと数日で始業式、秋も近づいていますが、ゆく夏を惜しみ生徒の夏の句会での作品からいくつか紹介します。

句会で作った生徒の作品は、職員室脇に掲示しています

句会で作った生徒の作品は、職員室脇に掲示しています

夜祭りの 浴衣姿は 蓮の花 (2年2組)

海の底 とげを光らす ウニ一つ (2年1組)

我が心 服と一緒に 衣替え (2年1組)

恋蛍 君と出逢えて 恋をした (3年4組)

炎天下 効果が出ない 日焼け止め (3年3組)

夏祭り 何着てほしい my darling (3年3組)

受験生 今年の夏は 遊べない (3年4組)

本校卒業生でもある北川先生は、作文教育の実践で読売教育賞受賞の実績ある先生です。今年度より特別非常勤講師として授業を担当し、1学期の授業の中で生まれた生徒の作文が新聞に多数掲載されています。

渡り廊下に、新聞掲載された生徒の作文や、授業での作品を掲示しています

渡り廊下に新聞掲載された生徒の作文や、授業での作品を掲示しています

 

季節ごとに1時間ですが、句会では定型詩という比較的取り組みやすい創作を通して表現する楽しさや喜びを味わいます。創作した俳句は、匿名で発表され相互の投票によって評価されます。

作品は黒板に貼り出して紹介。挙手によって投票されます

作品は黒板に貼り出して紹介。挙手によって投票されます

他者の表現に触れることで多様な感性に気づいたり、クラスメイトの個性を受け入れること、批評の目を持つこともできます。また、作品が他者に受け入れられる体験を通して、表現することへの自信や自尊感情を育むことができると北川先生、岡崎先生は考えています。

オープンスクールに多数の参加をいただきありがとうございました

8月21日(金)にオープンスクールを開催しました。あいにくの小雨交じりのスタートでしたが、保護者の方を含めて400人を超える方に参加していただきました。

オープンスクールで学校紹介、部活動紹介のパートを企画・運営するのは生徒会。夏休み前から準備を始め、前日までリハーサルを重ねて中学生に学校紹介をしました。

中学生を迎える準備をする生徒会の面々。リハーサルを重ねました

中学生を迎える準備をする生徒会のメンバー。スライドのタイミングや話し方のチェックなど遅くまでリハーサルを繰り返しました。

オープンスクールの様子を紹介します。

当日の運営は、生徒会執行部だけではなく、多くの生徒がボランティアとして協力してくれました。会場内の受付、事前準備、来校した中学生の誘導なども生徒が行いました。

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受け付けを行う生徒。来校された中学生と保護者に対して、資料を配付しました。当日の朝に、来た生徒にすぐに資料を渡せるように、学校別に分けられた資料の位置を全て完璧に覚え、非常にスムーズに受け付けをすることができました。

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誘導をする生徒。緊張しながらも「○○中の皆さんは、あちらに移動になりますので、私についてきてください」としっかり案内をしていました。

■校長挨拶
学校紹介の冒頭で、校長の方から参加者に向けて、3つのことが語られました。

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和気閑谷高校の持つ魅力を来校者に語りかけました。

1つ目は、「和気閑谷高校が日本一の歴史を持つ高校」だということです。江戸時代、士農工商が厳しく分けられていた時代に、池田藩によって設置された庶民に開かれた藩校「閑谷学校」が本校の源流であり、現在345年の歴史があります。和気閑谷高校は日本一長い歴史を持つ高校であり、日本に誇れる、由緒ある高校です。2020年には創立350年を迎えます。この歴史を来校されたみなさまとこれからも創っていきたいというお話がありました。

2つ目は、「和気閑谷高校のカリキュラムは日本で最新のカリキュラムである」ことです。和気閑谷高校では去年新しいカリキュラムをスタートさせました。普通科とキャリア探求科にそれぞれ「文Ⅱ系」「総合系」というコースを設けました。これは、”普通科に在籍しながら、商業や福祉といった専門科目が履修できる”、”キャリア探求科に在籍しながら、普通科の授業を履修できる”という特殊なカリキュラムになっています。日本最古の歴史を持ちながら、日本で最新のカリキュラムの形を取り入れていることが、和気閑谷高校の強みであると語られました。

3つ目は、オープンスクールを運営した生徒会執行部を始めとする生徒会についてです。本校は生徒会活動が非常に活発で、日々様々な活動を行っています。校長からは、「我が校の生徒会は日本一の生徒会です。みなさんもぜひ和気閑谷高校に入学し、生徒会に入り、充実した学校生活を送ってほしい。」と力強く語られました。

■学校紹介
校長挨拶の後は生徒による学校紹介が行われました。

学校紹介ビデオ上映しながら、学校行事の数々をMC二人が掛け合いをしながら紹介しました。

学校紹介ビデオ上映しながら、学校行事の数々をMC二人が掛け合いをしながら紹介しました。

まず行われたのは、学校紹介ビデオの上映会。生徒会執行部の2人がMCになり、テンポの良い解説を挟みながら行事を紹介しました。9月5日(日)に行われる楷楓祭についても解説し、1年生、2年生、3年生がそれぞれ「ステージ発表」「展示発表」「模擬店」を行う事も中学生には魅力的に映ったのではないでしょうか。

次に行われたのは、高校の類型やカリキュラムについての紹介です。

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生徒会執行部の2年生による学校紹介プレゼンがありました。それぞれが、”今自分が頑張っていること”を交えながら、和気閑谷高校を紹介しました。

生徒会執行部の2年生が、わかりやすく和気閑谷高校の学びの形を説明しました。生徒それぞれが「英検」「留学」「探究学習」といった自分たちが頑張っていることを交えながら、各コースで学べることや、学校独自の取組を紹介しました。

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プレゼンテーションをうまく用いて、わかりやすく和気閑谷高校の学びの形を伝えました。

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真剣に説明を聞く中学生。類型の概略図をみながら生徒による説明に耳を傾けました。

参加した中学生も、手元の資料を真剣に眺めながら、自分たちの先輩が高校について説明してくれるのを聞きました。

説明会は盛りだくさんな内容で、この後、制服のファッションショーがありました。

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夏服、合服、冬服、体操着の順に、生徒会執行部の面々が紹介を行いました。二階から照明を当てる工夫もありました。(写真は冬服。)

夏服、合服、冬服の制服、そして体操服、それぞれのポイントや、着方の工夫などを説明しました。

最後に、クイズを交えた部活動紹介が行われました。

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赤か白の札を上げるクイズをしながら部活動を紹介しました。楽しい時間になりました。

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書道部のパフォーマンス

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吹奏楽部のパフォーマンス

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生徒会執行部の挨拶。とても良い学校紹介になりました!

最後の最後まで、生徒会執行部のこだわりが見えるプログラムの連続で、楽しみながら和気閑谷高校を知ることができる工夫が随所にみられました。前日のぎりぎりまでリハーサルを重ねたこともあり、運営も非常にスムーズで、本当に良い学校紹介でした。

■模擬授業
全10テーマの体験授業が開かれました。
【一覧】
国語、日本史、地理、数学、化学、生物、英語、コンピュータ実習1、コンピュータ実習2、商業

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生物の授業では、人が経験から学ぶ過程を実験をすることで学びました。同じ作業でも繰り返す度に作業時間は短縮され、経験を積むことによって成長することを肌で感じました。

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化学の授業では、液体窒素でバラの花がぱりぱりになりました。割れた後しばらく立つと、バラの花の質感は元に戻るのがとても面白かったです。

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コンピュータ実習2では、写真を特定のファイルに保存することを学びました。それぞれ思い思いの画像を保存していました。

■部活体験
模擬授業のあとは、部活動体験がありました。それぞれ思い思いの部活動に見学や体験をしに周りました。

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茶道部の茶菓子と抹茶

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陸上部の練習に中学生が体験で参加しました。今年、陸上部は中国大会に出場しました。来年のインターハイ出場を目標に頑張っています。

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芸術部でも体験でカードに色を入れました。

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様々な部活動の活動に中学生が参加しました。充実した体験入部になりました。

いくつかの部活動を見学しに行く生徒もいて、和気閑谷高校の部活動の様子を体験できる良い時間になりました。
一日を通して、和気閑谷高校の魅力を十分に伝えることができました。生徒も含め、学校全体で、未来の和気閑谷高校の生徒を歓迎することができました。

今回、オープンキャンパスに参加できなかった方も参加してさらに興味を持った方も、9月5日(土)の楷楓祭(文化の部)でも学校の様子をご覧いただくことができますので、ぜひご参加ください。

おめでとう!吹奏楽部コンクール金賞受賞

 

8月8日に倉敷市民会館で行われた、第56回岡山県吹奏楽コンクール高校小編成部門で、本校吹奏楽部が金賞を受賞しました!

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演奏したのはヤン・デ=ハーン作曲『シティスケープス』。ニューヨークの情景をスカイライン、セントラルパーク、マンハッタンの個性ある3楽章で表現した曲です。それぞれのリズムや雰囲気が違う3楽章を丁寧に練習してきた吹奏楽部の部員たち。

夏休みに入ってからは、町営施設(サエスタ)の音楽ホールを借り切ってのホール練も行いました。

夏休みに入ってからは、町営施設(サエスタ)の音楽ホールを借り切ってのホール練も行いました。

当日、倉敷市民会館での最後の確認

当日、倉敷市民会館での最後の確認

審査員からは
「基本がしっかりしているバンド。発音時に常に考えがあり、意味を持って音を出している。アンサンブル、合奏力、すばらしい」
「音楽的にも大変興味深い表現を多く多くつくられていました。さまざまな風景を楽しませていただきました」
「各楽器ごとの人数のバランスがよいので小編成らしからぬ豊かで安定感のあるサウンドがする。細部にまで入念に仕上げがなされればもっと説得力のある演奏につながると思う」
「冒頭のファンファーレ、輝かしくバランスもよくGOOD!! 出すべき音、不要な音のバランスを工夫して音色を考えるともっと面白くなるのでは?」
といった講評をいただきました。

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入賞おめでとう!楷楓祭での演奏も期待しています!