先生も学んでいます 授業公開週間

和気閑谷高校では今年度、「どの子も自分ののび(伸び)を実感できる授業(単元)」をテーマに授業改善の取り組みを行っています。

各教科で授業展開のやり方や活動方法・評価方法を検討し、授業者以外の教職員は年に3回設定している授業公開週間での「どののび」研究授業や、「おすすめの授業」を、最低1つは参観することになっています。

また、研究授業後に、授業者の担当教科、及び授業見学者で参加可能な教員、教務課の係で研究協議を行い、さらに、全教職員による情報の共有と協議を行いました。

第1回の授業公開週間期間は6月中~下旬、研究協議は7月に行いました。第2回は9月、第3回は11月を予定しています。

地歴公民科の大森先生は日本の近代についての授業。資料集やプリントを使いながら、近代産業化の裏にある労働環境や公害等について伝える授業を行いました

地歴公民科の大森先生は日本の近代についての授業。資料集やプリントを使いながら、近代産業化の裏にある労働環境や公害等について伝える授業を行いました

保健体育の荒嶋先生は、家族計画について、用意した資料や板書をスクリーンに映しながら授業。 どう考える?と投げかけるなど、生徒とのやりとりの活発な授業でした

保健体育の荒嶋先生は、家族計画について、用意した資料や板書をスクリーンに映しながら授業。
どう考える?と投げかけるなど、生徒とのやりとりの活発な授業でした

公開授業にはいつも先生方が鈴なりに

公開授業にはいつもたくさんの先生方が参観し、アドバイスを残してゆきます

メモを取りながら授業を参観する先生方

メモを取りながら授業を参観する先生方

「GOOD」なところは青い付箋に、「私ならこうする」というポイントは黄色い付箋に書いてアドバイスを残してゆきます。 これをもとに、授業をもっとよくするための研究協議を行います。

「GOOD」なところは青い付箋に、「私ならこうする」というポイントは黄色い付箋に書いてアドバイスを残してゆきます。
これをもとに、授業をもっとよくするための研究協議を行います。

和気町内の小中学生への学習支援を行っています

和気町では、町教育委員会の主導のもと、2年前から各小中学校で地域ボランティアの支援を得て、放課後学習に取り組んでいます。

今年度から和気閑谷高校では、和気町教育委員会、各学校と協働し、ESD同好会の活動の一環として生徒が放課後学習支援に参加しています。

放課後学習スタートにあたっては、株式会社ベネッセコーポレーションから講師を招き、地域ボランティアの方々と一緒に学習支援の方法についての講習を受けました

放課後学習スタートにあたっては、株式会社ベネッセコーポレーションから講師を招き、地域ボランティアの方々と一緒に学習支援の方法についての講習を受けました

1学期末には和気中学校、佐伯中学校での放課後支援がスタートし、夏休みには石生小学校の夏期学習をサポートしました。

和気町と各小中学校にとっては町内の小中学生の学力向上、本校の生徒にとっては将来の進路を考えるにあたっての貴重な体験として、また、小中学生に教えることを通して自らの学ぶ姿勢などにもよい影響があることを願っています。

岩生小学校での学習支援の様子。百ます計算のサポートや、宿題のお手伝いをしました。

岩生小学校での学習支援の様子。百ます計算のサポートや、宿題のお手伝いをしました。

小中学生からは、「お兄さんお姉さんに教えてもらって楽しく学ぶことができた」各校の先生方からも「生徒が学習内容を良く理解することができた」「良い刺激を受けている」といった声をいただきました。

生徒自身は「自分は解ける問題でも教えるとなると難しい」「どのタイミングで何をしなければいけないのか考えながら進めるのが大変」といった声と同時に、「わかった!と言われてうれしかった」「楽しかった」といった感想を述べていました。

和気中学校での放課後学習は、オリジナル教材を使っています。本校の生徒たちも予習して挑みました

和気中学校での放課後学習は、オリジナル教材を使っています。本校の生徒たちも予習して挑みました

2学期以降も学習支援の取り組みを続けてゆきます。

小学校へ英語出前授業に行ってきました

7月15日、英語研究会の生徒が本荘小学校で出張授業を行いました。

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小学校1年生、36人の児童が集まってくれました。

最初は、「背中には何が貼ってあるでしょう」というゲームをしました。このゲームは、自分の背中に貼ってあるものを他の人に聞いて、いち早くその絵が背中に貼ってある人でグループを作るゲームです。
まず始めに、背中に貼る6種類の絵の英語の名前として、「dolphin(いるか)」「peach(桃)」「shaved ice(かき氷)」「the sun(大陽)」「watermelon(スイカ)」「beach ball(ビーチボール)」を一緒に発音しました。

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「peach(桃)」「shaved ice(かき氷)」「the sun(大陽)」子どもたちにわかってもらえるようボードを作りました。

次に、ゲームを行うために必要な台詞「What is on my back?」「You have a ○○.」を1年生と一緒に練習しました。

小学1年生には少し難しく、戸惑った児童もいましたが、全員ちゃんと自分の背中に貼ってある絵を周りの人に聞いて、グループに集まることができました。

2つめのゲームは、ショッピングゲーム。小学生がショッピングをしながら英語を勉強するというものです。

八百屋さんは大盛況でした

八百屋さんは大盛況でした

児童は最初と同じ要領で「How much?」と「Here you are.」を練習しました。
今回は少しやり方をわかっていることもあり、児童はみんなで声をそろえて「How much?」と言えていました。とても可愛かったです。

「Here you are.」としっかり言えました!

「Here you are.」としっかり言えました!

授業が終わった後には、参加した児童から「楽しかった!!」という声をかけてもらい、準備を頑張ってきた生徒たちは喜びもひとしおでした。

英語研究会の生徒は、今回の出前授業で見つかった反省を生かし、冬にはさらに良い授業を作っていきたいと意気込んでいます。冬の出前授業が楽しみです!

魅力ある新聞作りを学ぶ、山陽新聞による出前授業

7月23日、山陽新聞社の記者を招いた新聞製作講演会が開かれ、1年生約120人が記事の書き方や紙面のレイアウトのこつなどを学びました。

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講師を務めて下さった新田真治さん。わかりやすく新聞作りのポイントを教えて下さりました。

山陽新聞の新田さんは、6つのステップに分けて想いが伝わる新聞の作り方を教えて下さりました。

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「新聞作りガイド」 これを見て生徒は新聞の作り方を学びました

『作り方』
1. 新聞のテーマや構成を考える
2. 取材をする
3. 写真やイラストを準備する
4. 記事をまとめる
5. 見出しを考える
6. 紙面のレイアウトをする

普段は受け取る立場の新聞がどうように作られるのかを聞き、生徒はこの後行われる新聞作りに向けてイメージが膨らんだようです。新田さんからは「新聞は見出しやリードを読むだけでも記事の大まかな内容がつかめるように工夫している。何を伝えたいのかを考えながら、読みやすく楽しい紙面を作ってほしい」という言葉をいただきました。

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講演を聴く生徒。集中した良い雰囲気で講演を聴くことができました。

講演を聴いた後、生徒が自分で新聞を作る時間を持ちました。それぞれが講演で聴いた内容を元にして、真っ白な紙に自分なりの新聞を作りました。夏休みの宿題として完成させ、「おかやま新聞コンクール」に応募する予定です。

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「見出しを付けて、一番重要な記事は右上に…」と教えていただいたことを元に新聞を作りました。

生徒の中には、後日、「先生、この間の新聞で先生ランキングを作ったんですが、先生が『不思議な先生ランキング』に入賞したのでコメントをもらってもよろしいでしょうか」と職員室を訪ねてくる者もいました。それぞれ自分の個性を表現した新聞を作成中のようです。

講演会を通して生徒は楽しみながら新聞というメディアにしっかりと触れ、新聞に対して関心を持つきっかけになりました。