国内釈菜・釋奠訪問

 和気閑谷高校は旧閑谷学校の釈菜に、教職員が祭官、生徒会が受付、茶道部が接待、華道部が生花と深く関わっています。今年は、国内の他の釈菜・釋奠を訪問し交流を深めることになりました。4月の湯島聖堂(東京都)訪問に続き、10月に多久聖廟(佐賀県)、11月に足利学校(栃木県)をそれぞれ訪問しました。
 
 10月25日、多久聖廟釈菜に生徒2名、教員1名が参加しました。特別に聖廟内で見学させていただきました。市長を始め教育委員会の方々が祭官を務め、衣装は当時のものを再現し、画楽団も狩衣を着て行うなど、旧閑谷学校の釈菜とは趣の異なるものでした。骨董市やフリーマーケットが場外で開催され、多くの人が訪れていました。釈菜後は、地元小中学生による「釈菜の舞」披露、中国式獅子舞などの各種イベントも行われていました。

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 11月23日、足利学校釋奠に生徒2名、教員1名が参加しました。釋奠保存委員会が主催し、祭官は羽織はかま姿で行います。儀式の後、庠主講話および記念講演、雅楽演奏会が行われました。釋奠にあわせて展示「釋奠―孔子とその門弟を祀る儀式―」「江戸時代の庠主」が行われていました。また足利学校は市民の方々に「学校様」と親しみをこめて呼ばれ、まさに足利市のシンボルになっています。市をあげて論語学習に取り組んでいます。

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 旧閑谷学校の釈菜は最もつつましやかで最も厳粛と言われています。訪問先では旧閑谷学校の知名度は高く、講堂での論語朗誦は高く評価されていました。今回の訪問をきっかけに、旧閑谷学校について、論語・孔子について、学びを深めていってほしいと思います。