こくさいフォーラム in Wake  2nd

 12月20日(日)、令和2年度第2回『こくさいフォーラム in Wake』(助成/公益財団法人福武教育文化振興財団)が行われました。

 運営は和気高生英語研究部、そして地域の方々7名(和気町公営塾大学生スタッフから2名・和気町地域おこし協力隊から1名含む)とALT3名の方々にご参加いただきました。

 グループに分かれ、まずアイスブレイクを行いました。「呼ばれたい名前」「好きなこと」「好きなことをやっている時の気持ち」などで自己紹介をしたのち、『はぁって言うゲーム』を行いました。このゲームは、「はぁ」などのお題カードに書かれた様々な表現(落ち込んで「はぁ」・力を込めて「はぁ」など)を演じて、それを当ててもらうことを目指すコミュニケーションゲームです。大いに盛り上がりを見せ、初対面の方々との緊張を十分にほぐすことができました。

 メインワークでは、『Listen to our heart〜言語や世代を越えて、互いの心に耳を傾けよう〜』をテーマに、人と”いかしあう”関係(つながり)を築くために、互いの【NEED(ニーズ)】を知ることにアプローチするワークを行いました。ここで言う【NEED(ニーズ)】とは、生きる上で自分が大切にしている価値観、生きるエネルギーの源泉のようなものです。

 グループ内で一人一人が「今までで最も嬉しかった出来事」について発表し合い、「その時の感情」を丁寧に引き出し、さらにもう一歩踏み込んで「その時に満たされた【NEED(ニーズ)】」を探っていきました。

 高校生らは振り返りで、「いろんな方の大切な思い出話を聞けて、刺激を受けた」「より多くの方のニーズを知ってみたいと思った」「それぞれのエピソードは全く違ったけど”愛”のニーズが繋がっていて感動した」「普段は話さないことを話せて自己開示ができた」などの感想が出ました。

 参加者からは「高校生や若い世代と話をする機会がないので楽しく参加できた」「またこのような異年齢・異国籍の交流の場があれば参加したい」「次回も期待」などの声をいただきました。

 今回、初めて地域の大人の方々に多くご参加いただき、世代や言語を越えて深い対話ができたことは、高校生らがグローカル感覚を養い、地域とのつながりを深く実感し、また、対話力や人の”心の声”に耳を傾ける力を磨く機会となりました。

和気町地域おこし協力隊 支援職員 英語研究部顧問 松穂 亜花音

長島愛生園 モニターツアーに参加して

 12月13日(土)、有志生徒8名が、90年の歴史を持つ瀬戸内市邑久町にあるハンセン病療養所「長島愛生園」へのモニターツアーに参加しました。このモニターツアーは、岡山県備前県民局が観光振興事業として企画・開発中の「SDGsをテーマとした教育旅行プログラム」という高校生の修学旅行プランの一つです。

 モニターとして参加する生徒たちには『SDGs Work Book』という冊子が渡され、事前・現地・事後の一連の学習・活動を記録するようになっていました。

 事前学習では、下記3つの研究問題から一つを選び、ツアーに参加するに当たっての関心を高めました。

  • 差別はなぜ起こるんだろう?差別が起きないようにするにはどうしたらいいだろう?
  • ハンセン病療養所の歴史を継承し続けるためにはどうしたらいいだろう?
  • 差別を乗り越えた入所者たちのように強く生きるにはどうしたらいいだろう?

 当日の現地学習では、学芸員さんによるハンセン病や療養所など導入のお話、そして歴史館・歴史回廊の見学、語り部の方々の映像を拝見し理解を深めたのち、学芸員さんと和気高生による講話が行われました。最後に、一連の学習を経て「身の回りにある差別」「差別でなぜ起こるのか」「私たち一人一人に何ができるか」「この学びを未来に残していくためのアドバイスは」といった点から協議を行い、理解を深めました。生徒からは、関心を持つことや正しく理解することの大切さ、現地を訪れてもらえる取組のアイデアなどについて意見が出ました。

 事後学習では、事前学習で選択した研究問題について、現地学習を通し実感を伴って回答した上で、さらに再度SDGsと関連付けます。生徒たちは行く前と比べ、SDGsがリアリティを含み、自分ごととして捉えることができるようになったようです。

 今後も、差別や人権を考え続ける上での貴重な学習の場として、長島愛生園との関わりを持っていくべきであると感じています。

付添 和気町地域おこし協力隊 支援職員/地域協働学習実施支援員 松穂 亜花音

VRACKS ゲストにお越しいただきました

 11/17(火)にVRACKSを行いました。

 今回は、元地域おこし協力隊で、現在は和気駅までクラフトチョコレートのお店「埜藝菓(のぎか)」の店主をされている平井麻早美さんにお越しいただきました。

 普段は金曜日に行っているVRACKSですが、金曜日は埜藝菓の営業日なので今回は火曜日に変更。

 テーマは「働く」。

 「働く」というテーマですが、どんな仕事をするかというだけではなく、仕事も含めてどう生きるかということを問いかけてくれたような気もします。

 まだ社会人として働いたことのない高校生たちですが、ご自身の経験を生き生きと話してくださったので生徒に響いたようです。

 キャリアパス、ワークとライフのあり方、必要な能力など、「働く」を多角的に考えられてたのではないでしょうか。

お話をしてくれている平井さん。「働く」ということを様々な角度から話してくださいました。
これまでに様々な働き方をしてきた平井さん。生徒は食い入るように聞いていました。

埜藝菓
JR和気駅前にてチョコレート製造、販売を行うブランド「埜藝菓」自然栽培のカカオとオーガニックココナッツシュガーを使ったクラフトチョコレート「CHOCOMAINU」シリーズを展開。

営業時間
金曜: 14:00 – 18:00
土曜: 9:00 – 16:00

Facebook Page
https://www.facebook.com/nogicacraftchocolate