創立記念式典が行われました

10月1日に、創立記念式典が行われました。

岡山県立和気高等学校と岡山県立閑谷高等学校を統合し、岡山県立和気高等学校(本荘校舎・閑谷校舎)の開校記念式典が行われたのが昭和24(1949)年。岡山県立和気閑谷高等学校として再編されたのが昭和40年(1965)年でした。

寛文10(1670)年に備前藩主池田光政が津田永忠に命じ閑谷学校を設立してから345年目の今年。創立記念式典は、それに先立って論語朗誦から始まりました。校長による講話も、これまで生徒に大事にしてもらいたい言葉として紹介してきた論語を引いたお話でした。

論語朗誦は黙想から始まります

論語朗誦は黙想から始まります

生徒、教員全員で朗誦した論語は「子曰、知者不惑。仁者不憂。勇者不懼。(のたまわく、知者ちしゃまどわず。仁者じんしゃうれえず。勇者ゆうしゃおそれず。)」(子罕第九/論語百章75)

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創立記念式典で朗誦したのは「子曰、知者不惑。仁者不憂。勇者不懼」(子罕第九/論語百章75)

校長は「知」「仁」「勇」この3つを備えてほしいと生徒に語りかけました。

「知」について特に知ってほしいことは「性相近也、習相遠也(せいあいちかし。ならあいとおし)」(陽貨第十七/論語百章22)、生まれついたときには大きな差はないが、その後の行いや学びが人を大きく変えるということ。
「仁」については「克己復礼為仁(おのれちてれいかえるをじんす)」(顔淵第十二/論語百章76)、わがままや欲にうちかち、礼(正しいふるまい)を実行することで仁に近づくということ。
「勇」については「先難後獲(かたきをさきにしてるをのちにす)」(雍也第六)、自分の利益を第一に追求することなく、難しいこと、特に人のため世のためになることを先にするという勇気をもってほしいということ。

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論語朗誦に引き続いて行われた創立記念式典の式辞では、閑谷黌の三つ宝(みつだから)と呼ばれる「信・勤・倹」、あわせて「知行合一」の語を引いて話をされました。

知っていることは実行することで初めて知っていることになるということ、そのために先生方が心を砕いていることを知り、和気閑谷の伝統を受け継ぐ者として誇りを持って日々の生活を送ってほしいという内容でした。