文集『思ひ出』が完成しました

今年度、生徒が取り組んできた表現活動の成果が、一冊の冊子になりました。

和気閑谷高校文芸作品集『思ひ出』に掲載されているのは国語表現の時間に創作した俳句、短歌、詩や作文。「名前の由来」や友人関係、社会について考え、書き、新聞に掲載された作品。また、山陽新聞社の記者の方に指導を受けて作った新聞など、生徒の多様な個性が光る作品が並んでいます。

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本校の卒業生でもある北川先生は、書くことを通じて生徒が自己と向き合うこと、自分の良さを発見すること、個性を認め合うなかで安心感や自信を培っていくことを大切に授業をしています。何よりも表現する喜びを知ってもらいたい、その力をもっと伸ばしてもらいたい、とゲストティーチャーを招いたり、積極的に新聞への投稿を呼びかけることをしてきました。この冊子はその教育実践の集大成でもあります。

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作品を読むと、驚くほど率直に内面を表現した詩や作文に出会います。のびのびと楽しく表現をした俳句や新聞もあります。本校の生徒の活動に触れて、その感動を新聞に投書をしてくださった方の作品も掲載させていただきました。

国語表現の授業について生徒の書いた感想文を最後に紹介します。

「僕はずっと作文を書くのに苦手意識があったので、新聞社に送ると先生が言っても自分には関係ないことだと思っていた。だから、ある日、起きると母に「作文が新聞に載るからインタビューされる」と聞かされた時は、何かの冗談だと思った。
記者さんに、面白い作文といわれ、本当にうれしくて自慢しまくったのを覚えてい る。それから、僕は国語表現の時間が楽しみになった。
ある日は句会をするという。俳句は小学校の頃から好きだったので、楽に作れると思ったが、なかなか難しく苦労した。恥ずかしかった。しかし、作れるようになると、皆の作った句を聞くのも楽しかった。
僕の苦手意識をなくしてくれた国語表現。作文を書くのが楽しいと思えるようにしてくれてありがとうございました。」(2年Aコース)