長島愛生園での「聞き書き」

3月31日(水)の10:00から約1時間、長島愛生園で「聞き書き」を行いました。入所者自治会長の中尾伸治さんに、本校生徒1名がお話をお聞きしました。お話の内容は、園内の作業を皆で分担したことや「らい予防法」廃止に向けた取組など、当事者の視点からの具体的なものばかりでした。また、当時のハンセン病への差別、偏見と同じようなことが、現在のコロナ禍でも起きてることを指摘され、だからこそ、長島愛生園での歴史を今後風化させてはならないこと、高校生をはじめ、若い世代の人たちに、語り部になり伝えていってもらいたいことなどを強く語っていただきました。最後に、「今回の『聞き書き』の取り組みは始まりであって、これからも長島愛生園への継続した取組をしていってもらいたい。」と言っていただき、今後の継続的な取組に向け、新たな気持ちになりました。

助成/公益財団法人福武教育文化振興財団

校長日記 21.04.01

新たなメンバーを迎え、新年度がスタートしました!

今年度、閑谷学校の歴史と伝統を踏まえ、351年目を歩み始めます。また、本校のもう一つのルーツである「和気高等女学校」が、1922(大正11)年に組合立として、ここ和気の地に創設されてから今年で99年目。来年は100年となります。「本荘の小学校の一隅の二室を借りて教室となす」と当時の短歌にあります。

岡山県が教育県と言われる所以に、江戸時代の閑谷学校の存在、寺子屋や塾の数、明治になってからの女子教育、幼児教育の普及、小学校の就学率などがあげられます。和気高等女学校も、女子教育の必要性が高まった時代に地域住民の熱意により設立されました。

350年記念誌の「聞き書き」に、和気高等女学校最後の卒業生の「私にとって、和気高等女学校はとても大切な学校なので生徒であったことを誇りに思っています」のことばがあります。

それぞれの節目を機に、“和気”をはじめとする地域と“閑谷”の精神をバックボーンとした教育による人づくりに磨きをかけたいと思います。

《和気閑谷高校 地域とともに 更なる飛躍へ》