「志多ら」で活躍する卒業生にインタビュー!

5月1日に体育館で公演&ワークショップを行ってくれた和太鼓集団「志多ら」で活躍する、卒業生の加藤大陽(かとうたいよう)さんに高校生活などについてインタビューしました。

加藤さんは平成20年卒業の24歳です

加藤さんは平成20年卒業の24歳です

―どんな高校生でしたか?

部活は剣道部、好きな科目は体育。どちらかというと騒いで先生に迷惑をかけるような高校生でした。文化祭には燃えて、率先して盛り上げるほう。バンドをやったり、女装して同級生の女の子とパラパラを踊ったり。3年生の文化祭では、メンバーだった清麻呂太鼓(和気町内で活動する和太鼓グループ)で演奏もしました。

―太鼓をはじめたきっかけは?

僕は和気小学校、和気中学校、和気閑谷高校卒でずっと和気にいました。小学校の時に清麻呂太鼓の方たちが太鼓の授業に来てくれて、それが出会いです。中学校に入ってから授業がなくなってしまったのですが、太鼓を叩きたくて。当時、こんな若いメンバーはいなくて入れてもらえるのかな…と思っていたのですが、同級生と3人で清麻呂太鼓に入れてもらいました。中1の時の藤まつりが舞台デビューです。

今年の藤まつりで、高校生の時に同級生と3人で結成した「スリーピーズ」を再結成。今も一緒に太鼓を叩けることがうれしい!と加藤さん(中央)

今年の藤まつりで、高校生の時の同級生と3人で結成した「スリーピーズ」を再結成。今も一緒に太鼓を叩けることがうれしい!と加藤さん(中央)

―「志多ら」に入った経緯は?

2年生の2月、岡山で志多らの公演を見たことがきっかけです。人生ひっくり返るような経験でした。次の日から机に「志多ら」って書いて、ぜったいここに行くんだって。先生にも話しました。

人生にターニングポイントってものがほんとうにありました。それまで学校も「めんどいな、ダルいな」って思うことが多かったのに、ここに行く、って道が見えてきたら、この1日1日を大切にしなきゃって。3年生の文化祭で演奏した時も、みんなに見てもらいたい、って気持ちと、どう思われるかな?という不安もあり、緊張したステージだったけれど、友達にも先生にもいい評価をもらって。みんなプロになることを応援してくれました。

この先生たちに恩返ししなきゃと思うと学校生活や、仲間たちへの向き合い方が変わりました。

―今日、高校の体育館で演奏してみていかがでしたか?

「帰ってきたな」という感じ。校舎の香りとか、雰囲気とか、あの後ろのほうで体育の主任の先生と遊んだなとか。いろんなことを思い出しながら演奏しました。在校生に聞いてもらいたいという気持ちももちろんですが、先生方に思いを伝えたいと思って演奏しました。

高校を卒業して和気を離れることになって、夢だった場所にいるけれどつらいことももちろんある。当時の先生方が今も和気閑谷高校にいてくれるのが心の支えです。

体育館での公演&ワークショップの最後、在校生にメッセージを伝える加藤さん(最左)

体育館での公演&ワークショップの最後、在校生にメッセージを伝える加藤さん(最左)

―最後に在校生へのメッセージをお願いします

公演の最後でも話しましたが、夢を持つこと、人生は一度きりだから、なりたいものにまっすぐ向かってがんばってほしい。それと、今を大切にすること。この1日もやっぱり1度しかない。今を大切に仲間たちと楽しむこと、今を無駄にしないこと。

そうしていれば今日の僕みたいに、恩師にまた会えたり、みんなの前で演奏できたり、よかったなと思えることがたくさん実現するはずです。

加藤さん、ありがとうございました!これからのご活躍も期待しています。