校長日記 21.04.05

新年度の授業準備を行っています。

各年次では「学級(学年)開き」に向けた研修を行いました。コロナ禍での不安も重なる中、入学やクラス替えのある4月当初に、学級開きの時間を設け、体験活動などを通して相互理解を促し、生徒が学級集団に馴染み、安心感を持って生活のスタートが切れるようにしたいと取り組んでいます。

また、タブレット型端末の活用に向けた初回の研修では、Google Apps Scriptによるフォーム作成を行いました。今年度は、全教科で統一して、各授業での振り返りに、Googleフォームを活用した小テスト等によって、生徒の学習定着状況を把握することとしています。

新年度で教職員も変わりました。各々が力を十分発揮できるよう、風通しよく、支え合える関係でありたいと思います。

《和気閑谷高校 地域とともに 更なる飛躍へ》

長島愛生園での「聞き書き」

3月31日(水)の10:00から約1時間、長島愛生園で「聞き書き」を行いました。入所者自治会長の中尾伸治さんに、本校生徒1名がお話をお聞きしました。お話の内容は、園内の作業を皆で分担したことや「らい予防法」廃止に向けた取組など、当事者の視点からの具体的なものばかりでした。また、当時のハンセン病への差別、偏見と同じようなことが、現在のコロナ禍でも起きてることを指摘され、だからこそ、長島愛生園での歴史を今後風化させてはならないこと、高校生をはじめ、若い世代の人たちに、語り部になり伝えていってもらいたいことなどを強く語っていただきました。最後に、「今回の『聞き書き』の取り組みは始まりであって、これからも長島愛生園への継続した取組をしていってもらいたい。」と言っていただき、今後の継続的な取組に向け、新たな気持ちになりました。

助成/公益財団法人福武教育文化振興財団

校長日記 21.04.01

新たなメンバーを迎え、新年度がスタートしました!

今年度、閑谷学校の歴史と伝統を踏まえ、351年目を歩み始めます。また、本校のもう一つのルーツである「和気高等女学校」が、1922(大正11)年に組合立として、ここ和気の地に創設されてから今年で99年目。来年は100年となります。「本荘の小学校の一隅の二室を借りて教室となす」と当時の短歌にあります。

岡山県が教育県と言われる所以に、江戸時代の閑谷学校の存在、寺子屋や塾の数、明治になってからの女子教育、幼児教育の普及、小学校の就学率などがあげられます。和気高等女学校も、女子教育の必要性が高まった時代に地域住民の熱意により設立されました。

350年記念誌の「聞き書き」に、和気高等女学校最後の卒業生の「私にとって、和気高等女学校はとても大切な学校なので生徒であったことを誇りに思っています」のことばがあります。

それぞれの節目を機に、“和気”をはじめとする地域と“閑谷”の精神をバックボーンとした教育による人づくりに磨きをかけたいと思います。

《和気閑谷高校 地域とともに 更なる飛躍へ》

主権者意識醸成プロジェクトに参加しました vol.2

 3月16日(火曜日)に2回目の主権者意識醸成プログラムが行われました。

 第1弾に引き続き1年生4名と新たに2年生2名が参加しました。今回は第1弾に話し合ったことを基に、今月末に実際に新聞折り込みで配布しようとしているチラシはどのようなものにしたら良いのかについて話し合いました。

 前回と比べると、今回は、実際の高校生の意見はどのようなものなのか、率直な意見を出し合うことのできる機会となりました。三市一町(備前市・赤磐市・瀬戸市・和気町)の投票率を上げるための良い話し合いになったと思います。

 また、備前青年会議所の永宗さんと森さんがパンや飲み物を準備してくださり、よりアットホームに話し合うことができたと思います。前回に引き続き今回もありがとうございました。

1年3組 桝井

未来航路課題研究発表会

3月5日(金)、岡山県立岡山操山高等学校にて「未来航路課題研究発表会」が開催されました。操山高校は、文部科学省からWWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業の指定を受け、「幅広く深い教養」や「他者と協働する」などの様々な資質・能力の向上により、未来の岡山と世界のWell-beingの実現に貢献するグローバル・リーダーの育成を目指しています。その取組の一つとして、今回、課題研究発表会を実施しました。 そこに招待していただき、私たち一年生閑谷學「健康ゼミ」と「ビジネスゼミ」の代表チームが参加しました。

【健康ゼミ】:患者と高齢者・障がい者が幸せに暮らすために「今」自分たちにできること
<発表内容>:私たちのメンバーは全員が医療・福祉の仕事に興味を持っています。そこで、閑谷學の時間を活用して「医療チーム」と「福祉チーム」に分かれ、実際に病院や施設を訪れました。その中で、「仕事のやりがいや魅力」「心がけていること」などについて直接インタビューをしました。今後は冊子づくりや課題を見つけ、自分たちにできることを実践すること。

【ビジネスゼミ】:備前焼を盛り上げる方法を考え、実施する

<発表内容>:「灰や粉を用いてカラーリング」「カフェとコラボ」をさらに発展するために先輩から引き継いだチームです。日生の「アマモ」を使用した作品の試作やカフェとのコラボに向けて、様々な色を出せる素材の研究や若い人に注目してもらえるような魅力を発信していくこと。

全体発表@岡山県立岡山操山高等学校

【発表を終えて】 発表に向けてスライドを作ったり原稿を考えたりするのがとても大変で難しかったです。なぜならば、スライドに関しては、どのように示したら聞き手に分かりやすく伝わるのかまた、言葉ではどのように伝えたら良いのか考えながら作成しなければいけないからです。 しかし、作り終えたときにはとても達成感がありました。

発表を通して、すごく緊張したし大変だったけどやりきったあとには、とても達成感がありました。また、他校の発表を聞いて自分たちとは違ったスライドの工夫があり、とても刺激を受けました。

このような大きな規模の発表会はあまり経験することができないので、そのような場所でしっかり発表して、自分たちの成果を伝えることができてすごく自信になりました。

ここで学んだことを今後の発表の機会に生かしていきたいです。

1年5組 丸山

第二回「聞き書き」研修会

 第二回「聞き書き」研修会を3月24日(水)、備中「聞き書き」実行委員会の森光康恵先生をお招きし、本校にて実施しました。今回の研修会は、第一回の研修会(3月4日実施)と同様、2、3年の先輩から1年生へ「聞き書き」のノウハウを伝達する形も交えて行いました。また、前回の内容を受けて、電話対応等の実践や人権学習など、3月31日(水)の長島愛生園での取組や、4月以降の和気町での活動を念頭に、真剣な雰囲気の中、開催されました。

     助成/公益財団法人福武教育文化振興財団

主権者意識醸成プロジェクトに参加しました

 2月25日(木)、和気閑谷高校で主権者意識醸成プロジェクトが行われました。このプロジェクトは備前青年会議所が主催して行なっているもので、今回は1年次生から4名が参加しました。

 選挙権を高校生のうちに得ることになる私たちが、よりよく投票をするためにはどうすればいいか、現在問題となっている若年層の低い投票率を向上させるために何が必要か、と話を進めていきました。身近なものから、大きな話題まで私たちなりに考え、意見を共有し、沢山のことを学ばせていただきました。

 普段の自分達ではあまり考えない政治について、より考えを深めるいい機会となりました。

 この活動に誘ってくださった備前青年会議所の永宗さん、森さん、ありがとうございました。

 今後も継続して活動していく予定ですので、このブログで報告したいと思います。

1年1組 坪田

卓球部 県大会シングルス、ベスト16入り

 2月20日(土)、総社市の「きびじアリーナ」で、今年度最後の県大会が行われ、本校卓球部員3名がシングルスに出場しました。そのうち、2年5組の万波優斗くんが県ベスト16に入りました。

 万波優くんにとっては、前回大会のシングルスでは1-3で敗れていた選手に勝っての県ベスト16入りで、嬉しい結果となりました。

 ベスト8決定戦では、春の全国選抜シングルスに出場が確定している選手に惜しくも敗れましたが、良い展開で得点することもできていたように思います。

 また、1年1組の草加璃玖くん、2年2組の万波駿斗くんも良い試合を展開していたので、来年度に向けて収穫のある大会になったと思います。

 今後もコツコツと練習し、着実に実力をあげていきましょう。

吹奏楽部中庭コンサート

 中庭コンサートは毎年春に行っている催しですが、新型コロナウイルス感染拡大による臨時休校のため実施できませんでした。今年度の吹奏楽部は、中庭コンサートをはじめ、冬季に行われる定期演奏会もコロナ禍でキャンセル…。ほとんど全ての演奏会が無くなってしまいました。

 そこで、3年生最後の発表の場を!ということで、寒い中でしたが、中庭コンサート開催しました♬ 多くの生徒や先生方がお昼のひと時、生演奏を楽しみました。

野球部が古民家再生でトレーニング?!

野球部員が和気町で民泊を営む、藤野民宿さんの土壁塗り体験をしました。築100年を越える民家を、地域の人たちが集える場にもしたいと考えるオーナーご夫妻は、生徒たちが閑谷學で使い方を考えたり、伝統工法を体験する機会を提供してくださっていました。野球部員の中には、閑谷學で何度もこの場を訪れてきた生徒もいます。

今回、土曜日の練習の前半、午前中の約2時間で部員が体験したのは、土壁の材料作りと壁塗り。普段と違う身体の動かし方をして「握力が強くなったかも?」という生徒がおり、また、オーナー夫妻からは「さすがのチームワーク」とお褒めの言葉もいただきました。

授業でもお世話になってきた藤野民宿さんからお声掛けいただき、今回の体験の場が実現しました。さまざまな工程を分担してひとつのゴールに向けて連携する取り組みは、野球の中でも重要な要素なので、土壁塗りから野球で生かせる大切な学びを得たと思います。

当日の様子をムービーでご覧ください!