第3学期終業式を行いました

終業式に先立ち、生徒による2つの報告、表彰伝達、そして、今年度最後の論語朗誦がありました。

〇第3回学力向上推進委員会報告
1・2年の全8クラスから、評議委員2名ずつ計16名が、学力評価委員会の様子や外部委員の先生からの意見を、自分たちの言葉でまとめて報告してくれました。

  • 和気高は、教科指導と学習指導が成立している学校だと思います。教科指導とは、教科を間違いなく教えることであり、学習指導とは、生徒のことを考えて授業を行うこと、この2つが実現しています。
  • 閑谷學では、生徒自身が課題を設定し計画を立て学習を進める。答えは決して一つではない、様々な可能性を求めて探究学習を進めています。
  • 和気高には、こうした学習環境があり、3年間学ぶことのできる生徒は、とても幸せなんです。

〇金沢大学高大接続ラウンドテーブル報告
2月11日と12日に「金沢大学高大接続ラウンドテーブル」が開催され、本校から3名の生徒が参加し、ディスカッションを行ってきました。

  • 1日目は、探究的学習について話し合いました。
    「学習活動においては、ついつい結果を求めがちです。」
    「結果よりも結果を導き出す過程を重視し、結果を導く能力の伸長を図ることが重要となってくる。」
  • 2日目は、高校での探究学習と大学での研究活動をつなぐ入試をいかに実施するか、についてグループディスカッションをしました。
    「筆記と発表形式の試験での審査が一番生徒の実際の力を見抜くのに適していると考えました。」
    「入試だけ変えるのではなくて高校、大学、社会も変わらなきゃいけないと思います。入試の方法として出たものが『入試でディスカッションをする』『複数回入試をする』『探究の論文』です。」
    「知識はもちろん大切ですが、知識のみで解決できない課題に直面したとき、考える力が本当に試されます。」

これらのことからも探究学習は今後も重要性が増すと思います。閑谷學にしっかり取り組んでほしいと思います。

〇表彰伝達

英語研究部が、和気町から善行表彰されました。 出前授業やEnglish Campなどの活動が評価されました。

全商簿記実務検定1級合格者の表彰。

校内規定で1年間で3ポイント以上の資格取得をした生徒の表彰です。1年次生32名、2年次生36名でした。

1年間皆勤賞や年20回の基礎学力テストすべてのテストに合格した生徒が表彰されました。基礎学力テスト表彰は、1年次生23名、2年次生26名でした。

〇論語朗誦
講師は、1年次主任の和氣先生です。
子曰く、之をみちびくに政を以てし、之をととのふるに刑を以てせば、民免れて恥づること無し。之をみちびくに徳を以てし、之をととのふるに禮を以てせば、恥有りて且つただる。
(人々を導くのに規制や刑罰に頼ると、人々は、規制や刑罰から逃れさえすればいいと考えるようになり、悪いことをしても、恥じなくなる。人々を導くのに徳や礼儀を用いれば、人々は、悪いことをすると恥じるようになり、正しい道に進むようになる。)



思いやりや礼儀の重要性について、あらためて考える機会となりました。

〇平成29年度終業式
校長挨拶では、心に残った一冊として、吉野源三郎著「君たちはどう生きるか」について、話をしてくださいました。

人の役に立つ人間なるよう自らの人生を決意した主人公の生き方について、紹介しました。生徒は自分自身の問題としてとらえ、今後の進路もふくめ、将来の生き方について、考える機会となりました。