探究学習発表会を開催しました

3月4日(金)、午前中いっぱいをかけて1年生、2年生の探究学習発表会を開催しました。

フィールドワークやインタビューでお世話になった方々、小中学校の先生方、商店会の方々、保護者の方々、視察・取材の方々など約30人の方が来校くださり、発表後には講評もいただきました。

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会の冒頭に、校長先生からはこのようなお話がありました。

「テーマは地域、でも何のためにこの探究学習を行っているかと言えば、まず、みんなのためです。将来どんな仕事に就くとしても、自分で考えていかなければいけません。いやな仕事でもにっこり笑って頑張れることが大事。そして仕事というのは正解が一つではないことばかりです。答えがない問いに向かっていくというマインドを持つことが大事です。そしてみなさんが取り組んだ地域課題というのは大人であっても正解が見えない、答えがない問題ばかりです。将来、仕事の場で、あるいは地域で活躍してゆくために必要な学びが探究学習です」

今日の態度目標は「PDCA(Plan Do Check Action)をまわすことと”うめラいス”を実践する事」

「今日の態度目標はPDCA(Plan Do Check Action)をまわすことと”うめラいス”を実践すること」みんな実践できたでしょうか?

当日の発表内容を紹介します。

■1年生 探究基礎編Ⅱ「提案!和気の困りごと解決策」発表内容

1年生は調査・問題解決・表現といった探究活動の基礎を学んだ後、11月から約2か月半、和気町の7つの課題テーマ別グループに分かれ、自分たちなりの提案を考える活動を行ってきました。各テーマ内で4人1チームとなり、グループ内で相互評価によって選ばれた優秀チームのプレゼンテーションを軸に、グループごとに工夫をした発表を行いました。

7つのテーマ

  1. 中学生向け社会教育プログラムの提案
  2. 空き家を貸してもらうための方策提案
  3. 「広報わけ」の記事企画&作成
  4. ふるさと納税のアイデア
  5. 高校生ができる、やる! 商店街の景観提案
  6. 小学生の放課後を充実させるためのサポート案
  7. 尺所区の獅子舞後継者を集め・育てるための企画提案
尺所区の獅子舞後継者を

尺所区の獅子舞後継者を集め・育てるための企画提案は、伝統芸能クラブの設立提案や広報のアイデア、獅子舞自体をショーアップする提案などが発表されました。

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中学生向けプログラムの提案では、女子の参加を増やすために郷土の食材を使ったお料理教室を開催することや、スマホを使って町内をめぐるプログラムの提案がありました。

■2年生 「和気⇔世界の問題」発表内容

今年度は希望進路別に4グループに分かれ、更に小チームで各自の問題関心や興味に沿ってテーマを設定し、1年をかけて探究活動をしてきました。4つのグループはユネスコスクールである本校が考えるESDの取り組み4大テーマに沿っています。和気町内の病院や福祉施設でのフィールドワークや、幼稚園、保育園、小中学校と連携して調査を行った成果をポスター発表とプレゼンテーションで発表しました。

4つのテーマ

  1. 「いのち」現在の医療・福祉の問題点、解決策
    • 対象:医療、福祉系への進学及び就職希望者
  2. 「文化」日本の良さを外国人にどう伝えるか
    • 対象:文学、外国語、国際関係など人文科学系への進学希望者   日本の技術から学びを深めたい進学及び就職希望者対象
  3. 「くらし」地域社会再生のシナリオ提案
    • 対象:経済、経営、地域政策、公務員など社会科学系進学希望者 環境について学びたい進学希望者、地元密着の仕事をしたい就職希望者
  4. 「こころ」子どもの自立心を育むための大人の接し方
    • 対象:教育、保育、心理系進学希望者
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内容や発表の仕方など、「2年生はやっぱりすごい」という感想を書いた1年生がたくさんいました。

ポスター発表は全チームが2回ずつ行いました。1回目に質問や指摘を受け、2回目には1回目より前進した発表をすることができました。

2年生のステージ発表は、4つのテーマから各1チームが代表で発表しました。フロアの観客に意見を求めたり、実際に自分たちがつくった英語版の岡山ガイドを配布するなど、工夫を凝らした発表でした。

この発表が聞きたかったんです!と卒業したばかりの先輩も来てくれました

この発表が聞きたかったんです!と卒業したばかりの先輩も来てくれました

フロアにマイクを向けて観客を巻き込むプレゼンを行った「こころ」チーム

フロアにマイクを向けて観客を巻き込むプレゼンを行った「こころ」チーム

最後に、インタビューやフィールドワークでお世話になった、地域おこし協力隊の坂口さんと、和気駅前商店会理事長の和田さんからコメントをいただきました。「聞いていてワクワクした」「こんな学びの機会があるみなさんは恵まれている」といった励ましとお褒めの言葉をくださいました。

卒業生でもある和田さんは、自分の時にはなかった閑谷學の学びは、社会に出てから必ず役立つものだから、これからもがんばって、楽しんで、とエールを送ってくださいました。

卒業生でもある和田さんは、自分の時にはなかった閑谷學の学びは、社会に出てから必ず役立つものだから、これからもがんばって、楽しんで、とエールを送ってくださいました。

1年生、2年生のみなさん、1年間良くがんばりました!