多様な主体による協働会議

12月9日(土)、今年度の「こくさいフォーラム in Wake」最終回として「多様な主体による協働会議」を開催しました。本校生徒、地域の方をはじめ、地域外の方や大学生等々、計80名が参加しました。


4年前にスタートしたこの会では、JR和気駅前の銀行跡建物の活用方法を地域の方と高校生が協議し、現在のエンターワケにつながりました。
昨年は「2030年の理想の和気町を考えよう」をテーマに和気町の未来の姿を考えました。
今回はこれを受けて「学校が地域にできること、地域が学校にできること」をテーマに、具体的にどんな連携ができる? すぐにでも実行できることは? を話し合いました。

まず、生重幸恵さんに「地域と協働して進めるキャリア教育」と題して基調講演をしていただきました。現代日本の課題と解決の視点、大学入試改革と高校教育の方向性、地域と関わることでの生徒の変容の実際例、等について熱く語ってくださいました。

生重さんはPTA会長時代の経験からスクール・アドバイス・ネットワークを設立され、全国の教育委員会やPTA等の研修会講師、学校支援や地域活性化のプロジェクト参画等で活躍されています。東京都生涯学習審議会委員、内閣府地域活性化伝道師、文部科学省中央教育審議会委員などを歴任されています。

次に、本校生徒がこれまで取り組んできた探究学習について紹介しました。

  • 3年生から、大國家の歴史について

2年生の探究学習で調査した大國家の歴史について説明しました。身近なところに興味深い歴史遺産があること、それを伝えるために様々な機会を活用したことを紹介しました。

  • 2年生から、和気町の移住促進について

和気町の暮らしを改善し、移住者を呼び込むための方策を探るためのアンケート結果を紹介しました。その結果の分析から住民の抱く町の施策の強みと弱みが出てきました。

続いて、基調講演と生徒発表を踏まえて、グループで討議しました。「何のために? 何を? 具体的に!」4月からできること、探究学習のテーマになり得ることが目標です。

高校生と地域の方が「ごちゃ混ぜ」に考える!




高校生と大人の語り場、文化祭模擬店に協働参加、駅前イベントの増加、…さまざまな提案がされました

参加者の感想から

  • 高校生の素直な意見が聞けて、彼らが思う和気の課題が明確になった。まずは彼ら自身が心から楽しい!欲しい!と思う場所やイベント、コト、モノを本気で自分たちが創っていくという経験が学習として必要なのかな、と思いました。やらされてやるボランティアでなく、自ら本気でやりたいと思えることが叶えられると面白い大人になっていけるのではないかと思います。
  • 高校生の方と地域の方が近づく、つながろうというアイディアが多く出て、素晴らしい意見交換の場になったと思います。文化祭の在り方を生徒、先生、協力隊、地域の方とじっくり話し合い、タッグを組んで新しい地域イベントに創生できるかも・・・と思わせていただきました。

生徒の感想から

  • 同じ班になった大人の方からいろいろな意見を出してもらい、閑谷學のアドバイスももらってためになった。まずは自分たちが楽しいと思えることからはじめて、そこから改善したらいい、と言われて、イベント開催の悩みがなくなった。
  • 生重さんの話を聞いて、待っていてはいけない、自分たちがやりたいを発信すればたくさん手伝ってくれる、と気づけたので、頑張ろうと思う。普段話なさない人に自分たちの意見を聞いてもらえてうれしかった。