3年生 進路の日

1年生が1泊2日、2年生が1日の閑谷研修に行っている4月21日(金)、3年生は午前中4時間をかけて進路学習を行い、午後は地域清掃をしました。

最初の2時間は、先生のキャリアストーリーを聞いて自分の進路を考える「みらいカフェ」。ウォーミングアップとして先生方の高校時代の写真を見て、誰かを当てるクイズからスタートしました。若いころの先生の写真に盛り上がり、あの先生にも、この先生にも高校時代があったんだ!ここから進路選択をしてきたから今があるんだ、と身近に感じてくれたようです。

次は今年、和気高に赴任した銭花先生の、留学や企業での勤務経験も含めたキャリアストーリーをみんなで聞きました。キーワードは「everything is choice」、時代や社会の状況に影響されながらもその時その時に前向きな選択をしてきた話を、生徒たちは食い入るように聞いていました。

その後は、10人ずつのグループに分かれ、先生のキャリアストーリーを聞く→お題に沿って紙に自分の考えを書く→一斉にオープンしてからわいわい話す、という活動を3セッション。1回目は「先生に聞いてみたいこと」2回目は「ほかの人(生徒)に聞いてみたいこと」3回目は「進路の決定度を%で表すと?」。というテーマで語り合いました。

生徒同士でも語り合い進路について身近なものとして考えるきっかけ作りを目的としていましたが、自分が教師になるまでのヒストリーを時間いっぱいまで語り尽くす先生もいれば、思いの丈が溢れまくる先生も。でも、生徒たちはみんな楽しそうに、身を乗り出して聞いていました。

iPadに結婚式の写真を入れてきた先生、辛いときに抱きしめるクマのぬいぐるみを持ってきた先生もいました。生徒の未来のために、勇気の必要な自己開示を躊躇なく(あったかも…)してくださる先生方がたくさんいるのが和気閑谷高校です。

最後のセッション、あるグループでは「せーの」で見せ合った進路決定度は5%から80%まで。おんなじ30%でも理由が違ったり、「行きたい学校はもう決まってるんだけど、東京に行く不安でマイナス20%」「2日前まで80%だったんだけど事件があって…」など。クラスもミックスのグループでしたが、担当の先生の絶妙のファシリテーションにより、生徒たちはよく語り合っていました。

放課後にさっそく、進路指導室で資料を見たいから開けてほしいという生徒が数人来ました。3年生になったという節目の効果もあるのか、ぐぐっと成長している姿が頼もしいです。