第6回「こくさいフォーラム in Wake」

11月26日(土)、第6回「こくさいフォーラム in Wake」を開催しました。高校生21名、地域の方14名をはじめ、県外から2名、大学生3名、町役場や社会教育課の方、等、計50名が参加しました。

これまでのフォーラムでは、自分が生きる地域や世界のつながり、その未来に関する知識・知見、そして行動する上で大切なハートを学んできました。今回は、人口減少・高齢化という将来を直視した上で、達成したい目標となるような2030年の和気町の姿を地域の方と一緒に考えました。

最初に、岐阜県立可児高等学校の浦崎太郎先生に基調講演をしていただきました。浦崎先生は、豊富な実践に基づいて学校と地元自治体とのコラボにより地域再生とキャリア教育を一体的に進めていらっしゃいます。

「思いを持って高校生活をすごすことが、大学生になっても目標を持った生活に繋がっていくのです」とエールを送ってくださいました。

地域と高校生の学びを地域の将来に結びつける大切さ、地域連携の持続可能性を高める方策、等、可児高校での試行錯誤のご経験を通して多くのことを教えてくださいました。

次に、高校3年生2名が、現在取り組んでいる探究学習について発表しました。
1名は「感染症について」。

海外との交流機会が増えていく中で感染症対策は?、日本に住む外国人が安心して暮らせる医療環境は?、についてまとめました。

もう1名は「地域経済について」。

スーパーや飲食店などにアンケート調査を行い、時間帯による来客数と年齢層の関係性から、地域活性化への提言をまとめました。

続いて「未来を考えるワークショップ」を行いました。グループに分かれ、教育、産業、まちづくり、エネルギー…といった10テーマの中から1つを選び「何もしなかったらこうなるだろう未来」を考え、「そこから遠い未来」を自由に発想し、その中から「2030年の理想の形」を考えました。そして、その理想形からさらに他のテーマへ広げた未来の姿を「絵」に描き、発表しました。

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高校生と地域の方が「ごちゃ混ぜ」に地域の未来を考える!

いろいろなテーマから「こうありたい!」理想の未来が発表されました。実は、そのテーマどうしも繋がっているのです。

地域の方の感想より

  • 普段関わらない人たちの意見を聴いて新たな視点に気付くことができました。このように若い人からベテランの方まで、幅広い年齢の方が集まり話し合う場が継続して開催されるといいなと思います。
  • いろいろな意見を聴くことができてとても面白かったです。年齢を問わずに話し合いをすることが少ないのでとてもよいと思います。高校生たちなりに色々と考えていることも知り、また機会があれば参加したいと思いました。未来について話をするのは楽しいですね。

高校生の感想より

  • 1つのテーマで話していたのに、教育や健康にまで広い視野で進められたことをしっかり活かして、私もいろんなものに目を向けられるようにしていきたいです。
  • 今日のお話で、町を都合が良いところとするのではなく、まずは人と人とのつながりや町の良さや町にしかない何かを出し、ここにしかないものを残しつつ、良くしていく!という考えに変わりました!
  • 多角的な視点から、和気町の課題を見つめることができた。新しい物を開発するということよりも、今ある人の温かさというものを大切にしていくべきだという意見が多く、今にでも実行可能なことだと思うので少しずつ実行していきたい。未来を具現化する大切さを知った。

和気閑谷高校と地元地域の「協力」関係は他の地域に比べると進んでいると思います。さらに、この会をきっかけとして町の未来に向かって「協働」できる関係へ進展させたいと思います。