韓国訪問交流 最終日

Wake”恕”upプログラム、韓国訪問最終日。

午前は宿泊地である大田(テジョン)広域市から約2時間の移動で、景福宮(キョンボックン)を訪れました。景福宮は1395年に李成桂によって置かれた朝鮮王朝の王宮で、王が生活をしながら臣下と政治議論を交わした場所です。

img_7458

現在、景福宮はその元の姿を取り戻すために1991年から始まった復元事業の真っ最中で、2025年には王宮が最後に完成した1868年当時の姿を再現する予定だそうです。

ガイドのムンさんの配慮でホテルの出発時間を早めたおかげで、10時からの王宮守門将交代儀式を見学することができました。朝鮮時代の王宮で門の開閉や警備を担った守門軍(スムングン)の交代儀式を再現したものです。儀式の開始を知らせる太鼓が鳴ると、交代守門軍が出発し光化門(クァンファムン)に到着、次に守門軍が門の外に移動し、身元確認するための暗号を互いに問答しあいます。そして、守門将の号令で配置し太鼓の合図で互いに交代し退場します。華やかさと格調ある雰囲気で儀式は進んでいきました。

img_7442

「景福」は「詩経」に出てくる言葉で、王とその子孫、すべての人民が太平の御代の大きな幸せを得ることを願う、という意味。自然に依拠して家を建てるという韓国人従来の考えが反映され、風水地理を考え、山の形態や水の流れを考慮し、ソウルの代表的な山である白岳山の麓に置いたと言われています。建物と景色がよく調和して、季節ごとに韓国らしい姿を映し出している名園としても有名です。

img_7467

img_7460

img_8970

次に明洞(ミョンドン)で約1時間の自主活動。ここは日本人観光客に人気の高いスポットの一つで、日本語が通じるお店も多く日本語の看板も見られます。若者が多く日本の原宿や渋谷にとても似ています。生徒はお目当てのお店へ、教員はガイドのムンさんおすすめのスイーツでホット一息…癒しの時間を過ごしました。

img_7485

今回の訪問で、生徒たちはたくさんのことを学び、視野を広げることができたと思います。沃川高校の生徒の皆さんの情熱、好奇心、そして何よりお互いにわかり合いたいという探求心に心を打たれたことでしょう。それは生徒だけでなく引率した教員も同じと思います。心が揺り動かされているたくさんの場面を間近に見ることができました。

国を超えてもUNESCOの理念を実践するASPnet校同士、若者同士がどのように学びあえるかという可能性を確かめ合うことができた貴重な3日間、この経験をアジアの平和文化の共有に発展させていきたいと思います。