韓国訪問交流 2日目 沃川高校と交流しました

今日は今回のハイライトである沃川高校との交流の日です。交流訪問に先立ち、午前中には近隣市にある Nangye Institute for Korean Musical Instrument を訪れ、韓国伝統音楽のミニレッスンを受けることができました。4種類の打楽器を使って合奏するサムルノリ、お箏、近代になってからできた立って叩く太鼓の合奏を教えてもらいました。

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楽器には日本の楽器と似ているものもあればそうでないものもあります。先生方は韓国語ですが体を動かしながらの体験は生徒たちにも理解がしやすく、韓国文化を音と身体で体感し、楽しむことができました。そして最後には、世界一大きな太鼓としてギネスブックにも登録されている大太鼓を叩かせてもらいました。

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お昼をいただいてからの学校訪問は、まず校門に大きく掲げられた「ようこそ」の横断幕に感動。さらに驚いたのは沃川高校の生徒たちの熱狂的な歓迎ぶりです。廊下でも、校舎の窓からも「こんにちは」「アンニョンハセヨ」(そして「きゃー!」という歓声!)に迎え入れられました。

img_1173校長室で簡単に自己紹介と、記念品の贈呈を行い最初の時間は日本語クラスへの参加でした。ちょうど自己紹介についての回で、和気高の生徒たちもグループに加わり、名刺交換をしながら自己紹介の練習をしました。お互いに興味津々でプリクラを見せてみたり好きなアイドルについて話したり、高校生活についての話をしたり。沃川高校の生徒たちの尽きない好奇心や積極性に助けられ充実した時間を過ごすことができました。

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和気高生が学校紹介のプレゼンテーションをした時も、「がんばって」という声援から始まり、何か一言いうたびに歓声を送ってくれるのがとても嬉しかったです。和気高生も韓国語での挨拶から始まって(ここで大きな歓声が上がりました)原稿をほとんど見ずに話す生徒もおり。一生懸命、聞いてくれる人たちのほうを見て伝え、練習の時より格段に良いプレゼンテーションをすることができました。image

名残惜しまれながら向かった次のクラスは、ユネスコクラブの生徒との時間。私たちの文化に共通する話題としての論語や、普段の学校生活についての意見交換をしました。孔子や論語について調べていた生徒による日本語のプレゼンテーションは、内容だけでなく問いかけやちょっとしたパフォーマンスにも工夫が感じられる見事なもので、大きな刺激を受けました。

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私たちも用意してきた自分の好きな論語の一節とその理由を伝えましたが、ここでも一つ一つのことに深くうなづき、反応してくれる沃川高校のみなさんのおかげで、何かを伝えるということの意味やあり方、受け手としての姿勢を学ぶことができました。img_7430

続く質疑応答の時間は校則や部活について、好きな歌手や恋愛事情といったものから、ユネスコスクールとしての活動の内容まで多岐にわたり、あっという間に時間が過ぎました。校内見学の時間中から別れる間際まで、日本語を学ぶ生徒は一生懸命日本語で話しかけてくれ、連絡先を交換したり一緒に写真を撮ったり。
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高校生同士が少しずつの英語、日本語、韓国語を駆使しながら知りたい、理解しよう、繋がろうという強いエネルギーを発しているその光景。そして、今回の場を実現するまでにお骨折り下さった日韓の先生方、私たちを受け入れてくださった沃川高校の先生方や生徒の皆さんへの感謝で胸がいっぱいになりました。