多様な主体による協働会議

12月15日(土)、和気商工会の会議室を会場に、「多様な主体による協働会議」を開催しました。本校生徒、地域の方をはじめ、大学生や地域外の方、県外の大学の先生等々、計54名が参加しました。

これまでにこの会の提案から、旧銀行跡地(現エンターワケ)の床張りワークショップ、和気ものづくりフェスタと和気高文化祭のコラボが生まれています。今回のテーマは「和気町の課題解決に向けた実行プランを提案する」。兵庫教育大学の上田真弓先生から基調講演をいただいた後、グループに分かれて、和気町の課題は? 具体的にどんな活動ができる? すぐにでも実行できることは? を話し合いました。

人口減少、少子高齢化、過疎化、空き家問題、耕作放棄地、情報発信、和気高の定員確保、・・・、いろいろな観点から課題が出る一方、自然豊かでいい雰囲気が好き、田舎だけど結構住みやすい、といった意見も。各グループの意見は1年生が直ちにiPadでまとめて発表しました。その中から何が実現できるか、この場でできた「つながり」をいきいきと広げていく仕掛けが町の活性化につながると思います。面白そうなアイディアをやってみる人がこの場をきっかけに生まれたら良いなと感じました。

高校生の感想から

  • 今まで私は和気町民ではないという理由で、和気町の課題に対してどこか他人事に思っていた。しかし、今日、立場や年齢が違う様々な方と意見を交換し、自分が通っている地域と結びつき活性化させていくことの重要性に気付かされた。
  • 「町の活性化」と聞くと、今ないものを新しく作り出そうという考えになっていたが、「今あるものをより良くして、デメリットなものをメリットにして売りだそう」という発想に機転があり考え方が大きく変わり勉強になった。和気町には空き家、荒れた田んぼなど使わない場所、言い換えたら取組ができる場所があるのだから、うまく利用していけたらと思った。和気町はいろいろな取組を頑張っているので、もっと発信しどんな人にも住みやすく優しい町になると嬉しい。
  • 同じ和気町に対しての取組でも、違った考え方や切り口でできていて面白かった。特に耕作放棄地のデータをとって、都市に住んでいて農作業をしたい人に向けて高校生がPRをするというのは具体的で実現できそうないい案だと思った。
  • 自分は和気に住んでいるわけではないが、自分の高校の地元について考えることができた良かった。こんなふうに和気町についてしっかり考えたことは初めてなので、少しでも良い町づくりをして次世代に繋げたいと思います。

参加者の感想から

  • 参加して良かったです。子どもたちが主体となって和気町を考えることが大切だと考えました。予想以上に活気のある会で素晴らしいです。課題についても子どもたちがしっかり把握しておられ、その内容もみんなで話し合うことで深まったと思います。私もメンバーの一人としてこれらの考えを生かしていくチームの一人になりたいです。
  • 何かを起こしていくときにいろいろな視点やアイディアを交換することが大切だとあらためて感じました。年齢、立場をこえてディスカッションすることは生徒にも町民にも力になっていくと思います。
  • 高校生のグループワークへの取り組む形がとても良かった。短時間のうちに課題を出しそれについて考えプレゼンまでするのは素晴らしい。それとアイディアがどんどん出てきた点も素晴らしかった。今日考えた課題は全国的にも重要な課題であり、この取組は良い例になると思う。