金沢大学高大接続ラウンドテーブル

2月11日、12日の2日間、金沢商工会議所会館を会場に「金沢大学高大接続ラウンドテーブル-〈探究〉と〈研究〉を結ぶ入試をデザインする-」が開催され、探究学習に取り組む高校生や高校教員、大学(院)生や大学教職員ら全国から120名以上が参加しました。本校からは1年生1名、2年生2名が参加しました。

≫1日目

3名それぞれが準備したスライドを用いて、グループ内の大学教員、高校教員、大学(院)生、高校生に対して、本校の歴史と特徴、探究学習の3年間の流れ、各自の探究学習の取組について発表しました。続いて大学(院)生による発表を行い、大学の研究活動について意見を交換しました。高校の現状や高校生が抱く大学での研究や学生生活と実際とのギャップをどう埋めるか、そのために入試はどうあるべきかについて、2日目に議論することにしました。

≫2日目

高校での探究学習と大学での研究が円滑につながるような入試の在り方をグループごとに議論しました。3名のグループで出された意見の概要は次のとおりです。

  1. 私たちのグループは現在の入試の様々な形式(筆記・面接・発表)の良い点と悪い点を検討した結果、筆記(科目を制限)と発表形式の試験で審査が一番生徒の実際の力を見抜くのに適していると考えました。なかでも発表形式の試験を軸として考えました。
  2. 結論としてこういう入試にしようというのは決まりませんでした。入試の方法として出たものが「入試でディスカッションをする」「複数回入試をする」「探究の論文」です。今の高校の学習が大学、大学の学習が社会に繋がっていないから、義務教育から社会まで一貫性をもたせる入試がこれらなのかな、と思います。要は入試だけ変えるのではなくて高校、大学、社会も変わらなきゃいけない、と思います。
  3. 知識を詰め込み、自ら考える力-探究学習で育成されるような力-の育成が少ないと思います。知識はもちろん大切ですが、知識のみで解決できない課題に直面したとき、考える力が本当に試されます。これといった結果は出ませんでした。入試の仕組みだけでは解決できず、小中高の学校教育の仕組みごと変えてしまわないといけないと思います。

生徒にとっては、探究学習の大切さを再認識する機会となりました。今回の経験を来年度の探究学習で活かしてほしいと思います。