東京での販売 頑張っています!

桃谷順天館さんと共同開発したハンドクリーム「三色小町(ミツイロコマチ)」を29日、30日の2日間、東京の「とっとり・おかやま新橋館」で販売しています。

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初日は、本校教員の知人友人の方をはじめ、以前本校にお勤めされていた方も訪ねてきてくださいました。「お土産を買い忘れてここにきた」という本荘小学校出身の方が2本、素敵マダムが3本、和気のことは名前も知らなかった人が生徒の話を聞いてお買い上げくださったり、・・・本当にありがとうございます。生徒には良い経験になっています。

今日も笑顔で頑張ります!

このページをご覧になった方、東京にお知り合いの方がいらっしゃいましたら、ぜひ、お声掛けください!

3/29(木)30(金)生徒の企画した化粧品を東京で販売します

2年次生8人が、閑谷學で1年かけて取り組んで来た、地元に工場を持つ株式会社桃谷順天館との化粧品開発。ついに本日納品!そして、明日(29日)、明後日(30日)の2日間、東京のとっとり・おかやま新橋館で販売をします。

  • 会場:とっとり・おかやま新橋館
  • 日時:2018年3月29日(水)・30日(木) 10:00〜17:00

今回、開発したハンドクリーム「三色小町」の開発は、昨年度、和気町のふるさと納税について取り組んだ先輩たちが道を拓いた、桃谷順天館の多大なサポート、そして和気町の特産品開発補助金を得て実現しました。

桃谷順天館の社員の皆さんに商品企画をプレゼンする生徒たち

特産品のりんごとお米エキスを使用し、香りは和気のシンボル藤の花。和気町出身の生徒2人が中心になり、コンセプトづくりやデザイン、補助金申請のプレゼンなどに取り組んできました。杉本くん、鳥越さんのコメントを紹介します。

<杉本くん>

「地元和気町が大好きで、和気の良いところを広めたい!という想いと、将来美容関係に進みたいので今回の商品企画を選択しました。リーダーとしてメンバー皆が意見を言いやすいように、まず自分が発言するということを心掛けました。途中、企画が白紙状態になった時があり、その際はショックでしたが、今諦めたら全て無駄になってしまう、どうにかしたい、と思い、桃谷順天館の社員の方とメンバー全員で大人も子供も関係なく議論したことで、 チーム一丸となったので、とても充実感がありました。商品の価格を決める際、関わった全ての方とwin-winになるようにすること等を初めて知り、仕事の難しさも知りました。 出来上がった商品は一番に両親に見せたいです。」

製造にも立ち会いました 

<鳥越さん>

「小さい頃から美容関係に興味があり、今回の化粧品企画を選びました。デザインを考える際、使用している特産 品をイメージしながら作成し、和風の雰囲気も取り入れました。時間はかかったけれど初めて商品デザインを考え楽しかったです。今回の授業を通じて「仕事」は自分一人だけの問題ではなく、大勢の方が関わっており、皆で意見を出し合いながら創り上げていくものなのだ、と勉強になりました。」

たくさんの人たちに手に取ってもらい、和気いいところを知ってもらいたい!3人の生徒が張り切っています。29日、30日、多くの方々に来ていただけることを願っています。

FM岡山「Fresh Morning OKAYAMA」に本校生徒が出演します

本校2年、岩藤愛未さんがラジオに生出演します!

  • 放送日時 2018年3月28日(水)7:30~10:00放送
               (出演時間9:30頃~9:52頃)
  • 放送局名 FM岡山
  • 番組名  Fresh Morning OKAYAMA
  • 放送内容 ウエンズディ・ウインド
  • DJ     森田恵子さん

お楽しみに!

♪「夢」(岩藤さんの作詞/作曲/歌)にのせて、和気閑谷高校PVをどうぞ。

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3月25日、吹奏楽部フレッシュコンサート

フレッシュコンサートは、平成3年度から和気吹奏楽団と中学・高校の吹奏楽部が、毎年開催している演奏会です。今年も、本校の吹奏楽部が出演します。

入場無料です。どうぞお誘い合わせてお出かけください。

◆ 日時
3月25日(日)午後2時開演

◆ 場所
和気町総合福祉センター(和気町役場内)

◆ 出演
和気吹奏楽団
和気閑谷高等学校吹奏楽部
和気中学校吹奏楽部
吉永中学校吹奏楽部
佐伯中学校吹奏楽部
磐梨中学校吹奏楽部
三石中学校吹奏楽部

◆ 主催
フレッシュコンサート実行委員会

◆ 後援
和気町社会福祉協議会

第3学期終業式を行いました

終業式に先立ち、生徒による2つの報告、表彰伝達、そして、今年度最後の論語朗誦がありました。

〇第3回学力向上推進委員会報告
1・2年の全8クラスから、評議委員2名ずつ計16名が、学力評価委員会の様子や外部委員の先生からの意見を、自分たちの言葉でまとめて報告してくれました。

  • 和気高は、教科指導と学習指導が成立している学校だと思います。教科指導とは、教科を間違いなく教えることであり、学習指導とは、生徒のことを考えて授業を行うこと、この2つが実現しています。
  • 閑谷學では、生徒自身が課題を設定し計画を立て学習を進める。答えは決して一つではない、様々な可能性を求めて探究学習を進めています。
  • 和気高には、こうした学習環境があり、3年間学ぶことのできる生徒は、とても幸せなんです。

〇金沢大学高大接続ラウンドテーブル報告
2月11日と12日に「金沢大学高大接続ラウンドテーブル」が開催され、本校から3名の生徒が参加し、ディスカッションを行ってきました。

  • 1日目は、探究的学習について話し合いました。
    「学習活動においては、ついつい結果を求めがちです。」
    「結果よりも結果を導き出す過程を重視し、結果を導く能力の伸長を図ることが重要となってくる。」
  • 2日目は、高校での探究学習と大学での研究活動をつなぐ入試をいかに実施するか、についてグループディスカッションをしました。
    「筆記と発表形式の試験での審査が一番生徒の実際の力を見抜くのに適していると考えました。」
    「入試だけ変えるのではなくて高校、大学、社会も変わらなきゃいけないと思います。入試の方法として出たものが『入試でディスカッションをする』『複数回入試をする』『探究の論文』です。」
    「知識はもちろん大切ですが、知識のみで解決できない課題に直面したとき、考える力が本当に試されます。」

これらのことからも探究学習は今後も重要性が増すと思います。閑谷學にしっかり取り組んでほしいと思います。

〇表彰伝達

英語研究部が、和気町から善行表彰されました。 出前授業やEnglish Campなどの活動が評価されました。

全商簿記実務検定1級合格者の表彰。

校内規定で1年間で3ポイント以上の資格取得をした生徒の表彰です。1年次生32名、2年次生36名でした。

1年間皆勤賞や年20回の基礎学力テストすべてのテストに合格した生徒が表彰されました。基礎学力テスト表彰は、1年次生23名、2年次生26名でした。

〇論語朗誦
講師は、1年次主任の和氣先生です。
子曰く、之をみちびくに政を以てし、之をととのふるに刑を以てせば、民免れて恥づること無し。之をみちびくに徳を以てし、之をととのふるに禮を以てせば、恥有りて且つただる。
(人々を導くのに規制や刑罰に頼ると、人々は、規制や刑罰から逃れさえすればいいと考えるようになり、悪いことをしても、恥じなくなる。人々を導くのに徳や礼儀を用いれば、人々は、悪いことをすると恥じるようになり、正しい道に進むようになる。)



思いやりや礼儀の重要性について、あらためて考える機会となりました。

〇平成29年度終業式
校長挨拶では、心に残った一冊として、吉野源三郎著「君たちはどう生きるか」について、話をしてくださいました。

人の役に立つ人間なるよう自らの人生を決意した主人公の生き方について、紹介しました。生徒は自分自身の問題としてとらえ、今後の進路もふくめ、将来の生き方について、考える機会となりました。

第4回探究学習発表会を行いました

3月3日(土)に第4回探究学習発表会を開催し、1年次生と2年次生が1年間の閑谷學探究学習の成果を発表しました。今年度の発表会の目標は、
「自分の言葉で探究活動の成果を発表する」
「他者の発表を理解し発表に対して自分の考えを持ち表明する」
です。

 

 

1年次生は「提案!地域に学ぶ和気高の問題解決」として、学校内の課題を解決するために地域を学習フィールドに、次の5テーマで探究活動を行ってきました。
1. クラス環境×職場環境(×出前授業)
2. 校内新聞×和気町内広報媒体
3. スポーツテスト×和気スポーツクラブ
4. 和気高イベント×町内イベント
5. 校内にビオトープ×佐伯自然保護センター
各テーマでチームに分かれて、より良い学校づくりのための提案に向け、調査や話し合い、実践をしてきました。発表会ではチーム全員が探究成果についてポスターセッションで、生徒の考える学校の課題を説明し、自分たちなりの解決法を提示することに挑戦しました。

 

 

2年次生は進学志望者と就職志望者に分かれて探究活動を進めてきました。進学志望者は3ゼミ(いのち、くらし、こころ・ぶんか)に分かれ、地域の課題と解決法の研究、そして教育実践に取り組んできました。就職志望者は、昨夏のインターンシップ体験を元に労働や産業に関するテーマで探究を行いました。それぞれ体育館と武道場に分かれ、1年間の実践報告と課題解決の提案を行いました。また、株式会社桃谷順天館と共同で化粧品を開発したチームは、自らの商品コンセプトを説明するなど、企業人さながらの発表ぶりでした。

 

 

今回の発表会では、発表以外でも生徒一人ひとりが自分の考えを表明できる場を設けました。それは、優秀発表をみんなで選ぶ投票です。今年は、1年次生と2年次生の優秀発表に選ばれたチームには「閑谷賞」が授与されました。また、特別審査員である和気町長と和気商工会長からは「和気町長賞」と「和気商工会長賞」を授与していただきました。賞に選ばれた生徒も選ばれなかった生徒も、1年間の活動をしっかりと自分の言葉で説明できたことが、大きな成果となりました。

 

地域の皆様にはいろいろな場面でお世話になり、ありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

金沢大学高大接続ラウンドテーブル

2月11日、12日の2日間、金沢商工会議所会館を会場に「金沢大学高大接続ラウンドテーブル-〈探究〉と〈研究〉を結ぶ入試をデザインする-」が開催され、探究学習に取り組む高校生や高校教員、大学(院)生や大学教職員ら全国から120名以上が参加しました。本校からは1年生1名、2年生2名が参加しました。

≫1日目

3名それぞれが準備したスライドを用いて、グループ内の大学教員、高校教員、大学(院)生、高校生に対して、本校の歴史と特徴、探究学習の3年間の流れ、各自の探究学習の取組について発表しました。続いて大学(院)生による発表を行い、大学の研究活動について意見を交換しました。高校の現状や高校生が抱く大学での研究や学生生活と実際とのギャップをどう埋めるか、そのために入試はどうあるべきかについて、2日目に議論することにしました。

≫2日目

高校での探究学習と大学での研究が円滑につながるような入試の在り方をグループごとに議論しました。3名のグループで出された意見の概要は次のとおりです。

  1. 私たちのグループは現在の入試の様々な形式(筆記・面接・発表)の良い点と悪い点を検討した結果、筆記(科目を制限)と発表形式の試験で審査が一番生徒の実際の力を見抜くのに適していると考えました。なかでも発表形式の試験を軸として考えました。
  2. 結論としてこういう入試にしようというのは決まりませんでした。入試の方法として出たものが「入試でディスカッションをする」「複数回入試をする」「探究の論文」です。今の高校の学習が大学、大学の学習が社会に繋がっていないから、義務教育から社会まで一貫性をもたせる入試がこれらなのかな、と思います。要は入試だけ変えるのではなくて高校、大学、社会も変わらなきゃいけない、と思います。
  3. 知識を詰め込み、自ら考える力-探究学習で育成されるような力-の育成が少ないと思います。知識はもちろん大切ですが、知識のみで解決できない課題に直面したとき、考える力が本当に試されます。これといった結果は出ませんでした。入試の仕組みだけでは解決できず、小中高の学校教育の仕組みごと変えてしまわないといけないと思います。

生徒にとっては、探究学習の大切さを再認識する機会となりました。今回の経験を来年度の探究学習で活かしてほしいと思います。

陸上競技を通じた3年間の成長

今年度、中国大会はもとよりインターハイ、国体に出場するという活躍をみせた陸上競技部。やり投げ選手として活躍した石田幸太郎君と顧問の矢吹先生に、部活動を通した成長を語り合ってもらいました。

やり投げのコーチングゾーンで石田君と話す矢吹先生

 

-入部のきっかけから教えてください。

 

矢吹 入学式で彼を見て、体格が良くて競技向きと思い声をかけました。

石田 陸上競技は走るイメージしかなくて嫌だったんですが、投げる種目ならできるかもしれない、という単純なきっかけです。ただ、実際始めてみたら、思った以上に難しくて。砲丸投げから始めたのですが、今なら10mは投げられるのが、当時は6m台でした。

矢吹 とはいえ、1年生の7月に国体予選の砲丸投げで、10人中でしたが8位に入賞。いきなり入賞だったので、これはいけるかもしれないと思いました。彼のすごいところは、すぐ他の選手と仲良くなるところ。積極的で、物怖じしない性格も投擲向きだなと思いました。

石田 1年生の時は円盤投げもやっていましたが、投擲の中で一番軽く、中学の時にやっていた野球に少し動きが似ていることにも惹かれてやり投げを始めました。でも、当時はあんまり練習に行っていなかったんです。

入部したばかりの1年生の5月。岡山県高校総体陸上競技大会にて

 
 
-全国を意識し始めたのはいつ頃ですか?
 
 

矢吹 2年の4月、5月の大会では目を見張るような記録は出ませんでした。

石田 それで、中国大会にいけなかったら坊主頭になる、という自分ルールを作りました。岡山開催だったので、どうしても出たいと思ってたんです。高1の時と比べたら練習に行くようになったし、海外選手の動画を見たり、ウエイトトレーニングの回数も増えました。結果、県総体で50.65mを投げ、6位でギリギリ中国大会に出場できました。8月の終わりに県大会で3位、初めて表彰台に乗りました。この時の記録、51.75mは忘れません。

矢吹 8月には国体の選抜合宿に選ばれました。ふりかえると、その時から彼の周りで少しずつ歯車が動き始めたのかなと思います。

石田 僕も、国体合宿で教えてもらってから変わりはじめたと思います。知識も増えたし、試合が終わったら専門の先生に相談をしに行ったりするようにもなりました。

 

-一つ階段を上ったという感じですか?

 

石田 少しずつ、成長して違う世界が見え始めました。以前は表彰台に上るのはすごいことと思っていたけれど、今は表彰台に登らないと恥ずかしい。50m投げて喜んでいた自分がいたけれど、今は、50mはしょぼい、と思います。

矢吹 殻を破るとそれが当たり前になってくるんだよね。ある日50mを投げたら、それが当たり前になってくる。周りからもすごいなと思われるようになったり、選抜合宿に参加したり。2年生の間にすごく世界が開けたんだと思います。当時、石田くんが「強くなったらいろんな人と話ができるようになりますね」と言ったのをよく覚えています。

石田 昔は、玉野光南高校はスポーツの強豪校で自分とは違う世界と思っていたけれど、今は玉野光南の後輩からも挨拶されるようになった。そして教える立場にもなりました。ちゃんと一つ一つ積み重ねていけば何かが変わる、そう実感しています。

矢吹 それがスポーツの力ですよね。

2年生8月の岡山県高等学校陸上競技選手権大会で表彰台に上った石田くん(一番右)

 

-何かきっかっけがあったのでしょうか?

 

矢吹 一番の契機になったのは、2年生9月の新人戦ですね。6月に中国大会にでて、8月の県大会で学年の最上位に入って、新人戦では優勝すると公言してたんです。でも、やり投げは難しくて、投げようとすると投げられなくなる。結果4位で中国大会も行けず、落ち込んでいました。僕も悔しかったけれど、後から考えるとあれがあったから次に繋がったんだと思います。

石田 史上最高に悔しかったです。トップとって終わった方がかっこいいと思ってたし、宣言してたのに優勝台に上がれなかったのが悔しかった。それで、朝練をするようになりました。7時40分に学校に来てウエイトトレーニング。冬はすごい寒いんですけど。後輩と2人で毎日続けました。それがインターハイに繋がったんだと思っています。

矢吹 競技に対する意識が変わりましたね。部活に来る、来ないからスタートしたのが、ウエイトトレーニングだけじゃなくストレッチも大事、と広い視野が持てるようになったのが2年生の時でした。

岡山県チームのユニフォームに身を包み、壮行会で全校生徒に意気込みを語った

 

-インターハイ、国体の結果は?

 

石田 インターハイの1週間ぐらい前に肉離れを起こして、全く練習できなかったんです。前日練習でも調子が上がらなくて不安を抱えたまま、それでも投げられるかな、と思ったけど…やっぱりダメでした。初の全国舞台で緊張したこともありましたけど、自分が思った投擲ができなかったのが悔しかった。初めてのインターハイでこんなんでいいのかなと…。

矢吹 全国大会は独特の雰囲気があります。ましてや国体は県同士の戦いです。

石田 国体にはトレーナーや鍼の専門家、投擲専門の先生も一緒に行きます。前日に筋肉の様子を見て身体を整えてもらったり、万全の状態を作っていく。岡山代表として試合に出場するというのは、それまでとは全然違う経験でした。

矢吹 岡山で1位でも、記録が県標準に届いていなかったら国体に行けるとは限らない。いろんな要素を検討されて選ばれる国体選手は、特別な存在です。

石田 そうして選ばれたので結果出さないとやばいな、と思ってました。試合前の練習では60m少し投げて、久しぶりにいい感覚があったんですけど、いざ投げようと思うと怖い。変な緊張感に襲われて足が動かなくなりました。

矢吹 高校生は、場数もあるけれどメンタルが結果に直結します。気負いすぎると記録が出ない。

石田 中国大会前に担任の大森先生から、周りのことは気にするな「自分の中に入れ」というアドバイスをもらいました。それを心がけていたんですが、入りすぎちゃったのか、自分を保つことができませんでした。3位に入った中国大会は、体もむっちゃ動いて、すごく良かったんですけどね…。不思議です。

 

-最後に、卒業後の展望を教えてください

 

石田 進学を決めたのは高3の春です。それまでは就職を考えていましたが、まだ陸上をやりたい、ここでは終われないと思って。矢吹先生の母校でもある、大阪体育大学に進学します。大学なのでもちろん勉強も頑張りながら、学んだことを陸上に生かして、卒業するまでには県記録の78mを超えたいと思っています。それから、もう1回国体に出たいですね。

矢吹 僕は国体には大学の時2回行ったけどね。日本ジュニアもでた。

石田 すごいですね!初めて知りました。そしたら僕は国体3回と日本ジュニア優勝かな…矢吹先生も超えたいです。あとは、大阪体育大学の新入生の中ではトップに入りたいです。

矢吹 インターハイや国体選手も入る大学なので、まず同年代のなかで勝ち上がらなければならないですし、先輩もいます。石田君は入学した時と比べたら、いろんなところで成長しました。挫折もありました、全国大会では思うような記録が出ていない。そういうこともバネにしながら頑張ってほしい。和気閑谷高校での経験を土台に、さらに飛躍してほしいと願っています。

平成29年度 卒業生答辞

平成29年度卒業証書授与式での、卒業生答辞をご紹介します。

厳しい冬の寒さも次第に和らぎ、この和気の地にも、暖かな春の訪れを感じる今日のよき日に、ご来賓の皆様方のご臨席を賜わり、私たちのためにこのような厳粛かつ、盛大な卒業式を挙行していただき、卒業生を代表して心よりお礼申し上げます。

思い返せば三年前、不安と期待を胸に抱き、私たちは和気閑谷高等学校へ入学しました。全てが初めての光景の中、様々な事を経験しました。中でも、一年生の初めての楷楓祭は特に印象に残っています。私のクラスは劇をすることになり、HR委員をしていた私は全体をまとめる役目になりました。その頃はまだクラスにまとまりが無かった頃です。話を聞かない生徒や行動に移さない生徒が多く心配でしたが、いざ準備や話し合いを始めてみると、みんなが次々と意欲的に取り組んでくれるようになりました。本番前に円陣を組んだり、部活動の為、参加が厳しかった生徒も途中から参加してくれたり、やる時は本気でやる和気高生の特徴がみられた気がしました。劇の内容は、バラバラだった生徒が合唱コンクールを前にして協力していき、最後に全員で合唱をするというものでした。賞を獲得できたことも嬉しかったですが、何より合唱の場面で裏方を含めた全員でステージに上がり、校歌を歌えたことが一番の喜びでした。

二年生では、修学旅行が印象に残っており、特に二日目をよく覚えています。午前中はコースに分かれて大学や企業を訪問しました。引率の先生に頼らず、生徒の力だけで目的地にたどり着くために、LHRで移動する駅や、歩いていく道の確認を自分たちで行いました。午後は自由行動だったのですが、先生が引率してくださった午前中とは違い、完全に生徒のみで行動しました。次にどうすればよいのかを自分達で判断しなければならなかった分、仲間と協力し、充実した時間にすることができました。

そして、二年生といえば、私個人のことではありますが、生徒会長になったことも思い出です。全校生徒の前で話をしたり、行事を運営するために役員に指示を出したりと、本当に貴重な経験をさせていただきました。中でも今年度新しく企画した決められた時間内での、文化祭のスマホ利用は印象に残っています。企画をした役員を中心に先生方との会議を重ね、準備に取り掛かりました。ルールを守れるのかという不安の声があった中、放送やプリントでルールを守るように生徒全員に呼びかけました。当日の閉会式、先生から違反をした人がいなかったと聞いた私は、役員の頑張りや全校生徒の協力に感動し、先生に変わっていただいてお礼の挨拶をさせていただきました。先生方や生徒のみなさんに対する感謝の気持ちとオール和気が達成できたことの喜びを自分の言葉で伝えたかったからです。

三年生でも、たくさんの行事で思い出を作りましたが、中でも体育祭でのクラス別のパフォーマンスが印象に残っています。ダンスをしたり、流行りのお笑い芸人のネタをしたり、どのクラスのパフォーマンスも個性豊かなものでした。パフォーマンス中の担任の先生を含めた生徒全員が高校最後の体育祭を全力で盛り上げようという想いが伝わってきました。

また三年生といえば、それぞれの進路に向けて本格的に動き出した時期でもあります。私には、高齢者が安全かつ自由に暮らせる未来の為に介護ロボットを改善し、普及させたいという夢があります。そのために閑谷学では介護ロボットについて研究したり、老人ホームに出掛けインタビューを行ったりしました。これらを元に放課後、大学進学に向けての自己推薦文を書いていると先生方が私の為に遅くまでアドバイスをしてくださいました。その時私は、和気高の先生方が生徒一人一人の進路に本気で向き合っている事を実感しました。具体的な経験は様々ですが、三年生全員が同じことを実感していると思います。

他にも和気高にはたくさんの思い出があり、尽きることはありません。こんなに素晴らしい経験ができたのはたくさんの方々による支えがあったからです。

まずは、在校生の皆さん。私たちに先輩という自覚を与えてくれてありがとうございました。皆さんはこれから自分の将来の夢に向けて、多くの時間を使っていきます。自分は何をしたいのかを真剣に考え、先生や周りの人達としっかり相談して、夢を実現させてください。

次に、三年間を共に過ごしてきた皆。いつもしょうもない話で盛り上がったり、たくさんの行事を一緒に楽しんだり、先生に怒られたり、色んな事を相談しあったり、皆とは多くの事を共有してきたけれど、今日が最後だと思うと、とてもさみしく感じます。これからは互いに別々の道を歩いていくけれど、いつかまた元気な姿で会いましょう。皆と笑いあったこの三年間を決して忘れることはありません。

そして、私たちを三年間見守ってくださった先生方や職員の方々、本当にありがとうございました。先生方は普段の学校生活でも、私たちの勉強面や心の面を気にかけて、こまめに声かけしてくださったり、学年全体の雰囲気作りをしてくださったりと心から頼れる姿を見せてくださいました。生意気な態度をとり、悩んで苦しんでいた私たちに、時に熱く、時に優しく、最後まで私たちを信頼して向き合ってくださったおかげで、今日を迎えることができました。

最後に、ずっと身近で見守ってくれた家族。今日で私達は高校生を卒業します。ストレスがたまると、迷惑をかけてしまうことが何度もありました。しかし、その度に優しく私を励ましてくれました。私の高校生活の一番の楽しみは友達や家族とご飯を食べることでした。お母さん、いつも忙しいのに毎朝、お弁当を作ってくれてありがとう。毎日おいしくいただきました。家族の皆にはまだまだたくさんの迷惑をかけると思うけれど、これからもよろしくお願いします。

私は、この和気閑谷高校へ入学したことを誇りに思っています。なぜなら、和気町に住む温かい人々や、素晴らしい先生方、そして互いに支えあえる愉快な仲間と出会い、充実した高校生活を送ることができたからです。ここで得た三年間を糧に私たちは自分で選んだ道を精一杯歩いていきます。

最後になりましたが、私たち卒業生一〇九名に関わってくださいました、すべての皆様方のご健康とご多幸、そしてこの伝統ある和気閑谷高校のますますのご発展をお祈り申し上げ、卒業生を代表して答辞といたします。

平成三十年三月一日
岡山県立和気閑谷高等学校
卒業生代表 祇園大輝

平成29年度卒業証書授与式挙行

3月1日に卒業式が行われ、普通科72名、キャリア探求科37名が卒業証書を授与され、和気の学び舎を巣立っていきました。

今年卒業した学年は、1学年が3学級となったはじめての学年です。また、普通科とキャリア探求科の科目を相互に選択できるようになり、修学旅行で大学・専門学校・企業研修を行い、インターンシップが始まるなど本校の新しい道を切り拓いてきた学年でもあります。

多数の来賓の方々をお迎えし、岡山県議会議員内山登様、和気町長大森直徳様から祝辞をいただき、盛大かつ厳粛に式が執り行われました。

校長式辞、卒業生答辞をご紹介します。

式後には各クラスでホームルームが行われ、一人ひとりに卒業証書が手渡されました。笑いあり涙あり、サプライズあり・・・保護者の方々の見守る中、それぞれのクラスらしい締めくくりとなりました。

3年生がいないのは寂しい気持ちもありますが、卒業生のみなさんのこれからの健康と、活躍を心から祈っています。