『論語』に学ぶシンポジウム

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 10月25日(土)、岡山県青少年教育センター閑谷学校で「『論語』に学ぶシンポジウム」が開催されました。生徒会の代表3名が、
 ・和気閑谷高校と閑谷学校の関わり
 ・和気閑谷高校での論語の取り組み
 ・中国曲阜市第一中学への生徒派遣団
 ・論語の学び
について発表しました。

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 論語百章や論語手帳、論語掲示板など、本校で日常的に論語を取り入れ実践している内容を紹介しました。釈菜や読初の儀など旧閑谷学校の学びの精神を受け継いでいることが自分たちの誇りであり成長につながっていて、「論語をもっと身近なものにすることで成長していきたい」と伝えました。
 論語朗誦では「子貢問日、有一言而可以終身行之者乎。子日、其恕乎。己所不欲、勿施於人。」(衛霊公第十五)を壇上で正座をして、参加者全員を先導しました。

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 また、3人がそれぞれに好きな論語とその理由、自分の生活にその論語がどのようにかかわっているか、を述べました。そして、「論語からいろいろなことを学び、学ぶことでいろいろなことに気づくことができる。気づきを実践することで経験が広がる。それを伝えることで自分だけでなく周りも成長できる。」と締めくくりました。
 3人の堂々とした発表に、会場は大きな拍手で包まれました。閉会式でも「立派な発表の3人にもう一度拍手を」と言ってくださいました。3人にとって、本校にとって、貴重な一日となりました。

旧閑谷学校 釈菜

 10月25日(土)、国特別史跡・旧閑谷学校で儒学の祖・孔子の遺徳をたたえる伝統の儀式「釈菜」が行われました。
 孔子像を祭る聖廟での「大成殿の儀」では、本校の教職員が祭官を務めました。

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 吉備楽の音色が響く中、香をたき、鶏肉やクリ、ナツメなどを供え、孔子をたたえる漢詩を読み上げました。
 国宝の講堂での「講堂の儀」では、岡山大学名誉教授 森熊男先生の論語講義が行われました。

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 本校からは、生徒会とボランティアガイドの生徒が受付、茶道部が接待、華道部が「分胙の儀」に向けてのお花の準備、とそれぞれに活き活きと活躍してくれ、参列した方から多くの激励の言葉をいただきました。

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 閑谷学校の歴史と学びの精神を受け継いでいる誇りと責任をあらためて感じた日でした。

吉永中学校キャリア学習会に参加しました

 10月24日(金)、吉永中学校3年生のキャリア学習会に、吉永中学校卒業生の生徒3名が先輩として講師役で参加しました。

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 3名はそれぞれ、
 ・高校生活、高校での学習
 ・部活動、生徒会活動、ボランティア活動
 ・和気閑谷高校の特徴、探究学習
について発表しました。また「己の欲せざる所、人に施すこと勿かれ」を先導し、全員で朗誦しました。
 卒業生として後輩たちの前に立つのは緊張したかもしれませんが、堂々と発表でき、いい経験になったと思います。中学校の先生方も、3人の姿を心からほめてくださいました。

閑谷学校清掃活動

 10月18日(土)、閑谷学校ボランティアガイドのメンバー12名が、華甲斎と旧職員住宅の清掃活動に参加しました。華甲斎とは、西微山先生の還暦に門下生が書斎を作り先生に差し上げたそうです。これらは長い間公開されていませんでしたが、釈菜で公開できるようにしようというものです。

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 センターで体操服に着替え2班に分かれて作業しました。長年のホコリをほうきで掃き、床と畳をぞうきんで拭き、落ち葉を掃き、…クモの巣と戦い…、最初のうちは寒く感じましたが、体を動かしているうちに汗が出てくるほどでした。

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 最後に、キレイになった部屋で、センターの方が差し入れてくださったパンを全員でいただきました。青空と秋風がとても爽やかに感じられました。

全校集会

 10月17日(金)、考査最終日。4校時目に全校集会を行いました。今回は、
 ○ 生徒代表3人による「和気閑谷高校での論語の取組」の発表
 ○ 探究学習「論語・閑谷学校研究」班の4人による論語朗誦
 ○ 中国曲阜第一中学訪問団4人による報告
を生徒の司会で進めました。

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 最初の「論語の取組」についての発表では、論語百章や論語手帳など、和気閑谷高校で日常的に論語を取り入れ実践している内容を紹介しました。釈菜や論語朗誦など旧閑谷学校の学びの精神を受け継いでいることが自分たちの誇りであり成長につながっていて、「論語をもっと身近なものにすることでみんなで成長していきましょう」と伝えました。

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 次の「論語朗誦」は4人の生徒が先導役になり、はじめて生徒だけで朗誦を行いました。今回は、
 ○ 性相近し、習相遠し。
 ○ 今、女画れり。
 ○ 義を見て為さざるは勇無きなり。
 ○ 過ちては則ち改むるに憚ること勿かれ。
の章句を行いました。

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 4人はそれぞれ、その論語を選んだ理由やどんなことを学んだかを発表しました。そして、全員で2回ずつ朗誦しました。終わったときには、論語朗誦には珍しく拍手が起こり、体育館が一体になりました。

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 最後の「中国曲阜第一中学訪問報告」は、曲阜第一中学生徒との交流会を始め、孔廟・孔府・孔林の訪問や上海の見学で感じた食や環境、文化などについてもまとめて発表しました。また、曲阜第一中学の生徒から贈られた論語の書や記念に購入した中国の服を披露しました。そして「和気閑谷高校にいるからこそできることがたくさんあるので頑張りましょう」「344年の伝統を大切に論語の精神を大切にしながら新しい世界を切り開いていきましょう」と結びました。

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 まさに「生徒の、生徒による、生徒のための」全校集会となりました。最後に全員で拍手をして、発表してくれた人、一生懸命に聞いてくれた人、お互いに感謝の気持ちを伝えあいました。

交通安全教室

 10月10日(金)、LHRで交通安全教室を行いました。本田技研工業株式会社安全運転普及本部の方を講師にお迎えし、自転車に乗る際のルールやマナーについて、事故の例や道路交通法をもとに学びました。

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 事故を起こしたときに問われる責任には賠償責任・刑事責任・道義的責任の3つがあること、「右左右」の確認の意味、学校周辺の危険箇所など、映像を交えながらわかりやすく説明してくださいました。また、高校生による自転車加害事故の事例では傘さし運転や携帯を見ながらの運転など違反行為が事故につながること、登校時の交差点で出会い頭の事故が多いこと、を知りました。
 交通事故を未然に防ぐには10分が大切で、時間に余裕を持って行動すること、交通事故の被害者、加害者にならないために、マナー・ルールを守ることが大切だということを学びました。

芸術鑑賞会

 10月1日(水)、創立記念式の後、和気町総合福祉センターを会場に、芸術鑑賞会を行いました。今回は、三宅狂言会による「狂言」を鑑賞しました。
 まず、有名な狂言である「盆山」を交えて狂言の歴史や特徴、表現や鑑賞の仕方、舞台の構造、物語の内容などを、丁寧に解説してくださいました。について解説していただきました。

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 ワークショップでは、生徒が舞台に上がり、構えや歩き方の指導を受け、実際に掛け合い(セリフ)を体験しました。

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 最後に「棒縛」を鑑賞しました。これは太郎冠者と次郎冠者が主人の留守の間に酒を盗み飲むので主人が一計を案じます。二人は縛られてしまいますが、無性に酒が飲みたくなり、酒蔵へはいり酒盛りを始めます。そこへ主人が帰ってきて騒ぎとなる話です。

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 古典芸能というと敷居が高いと思われがちですが、今回の狂言は庶民の生活を表現したわかりやすい内容で、生徒も親しみやすかったと思います。独特の語り口や動きに引き込まれ、会場のあちらこちらで笑い声があがっていました。

創立記念式

 10月1日(水)、旧閑谷学校設立以来344年目の創立記念式を行いました。
 まず、全員で論語朗誦を行いました。今日の論語は「子曰、三人行必有我師焉。択其善者而従之、其不善者而改之。」でした。(三人が共に行動すると、必ずその中に手本とすべき者がいる。良い仲間を良きお手本とし、悪しき仲間を見たら、自分にもその様な所がないか反省して改める。出会う人すべて師となる。)

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 校長先生からは式辞の中で、先輩方が大切にしてきた閑谷精神を受け継ぎ、和気閑谷高校の生徒として「信・勤・倹」を生活の中に活かしてほしい、とお話ししていただきました。
 本校の校訓は、「誠実・勤勉 自主・自律 敬愛・協調」で、「信・勤・倹」の精神を承け継いでいます。
「信」は、人に言ったことは必ず実行する、約束を守る、ルールを守る、それが信頼のもととなる。
「勤」は、一人ひとりが目標に向かって一心に励む。
「倹」は、自分をコントロールしてエネルギーを集中させる。
 どんな困難があっても切り拓いていく…そんな和気閑谷高校生であってほしいと思います。